「炭やきで夕日の松原まもり隊」が環境大賞を受賞しました!!
本学の森林科学研究室の星崎和彦教授(生物資源科学部生物環境科学科)が事務局長を務め、本学教員や学生も多数参加しているボランティア団体「炭やきで夕日の松原まもり隊(会長:佐々木隆会長)」が、令和4年度「環境大賞(秋田県知事賞)」を受賞しました。
本賞は、環境保全に関する実践活動が他の模範となる個人又は団体を表彰し、その活動事例を広く県民の皆さんに紹介することにより、環境保全に関する自主的な取組を促すことを目的として、平成10年に秋田県が創設しました。本年度は、個人・団体の2部門に13件の応募があり、環境大賞選考委員会での審査の結果、5件が環境大賞に決定しました。
炭やきで夕日の松原まもり隊
「炭やきで夕日の松原まもり隊」は、2002年から、地域住民と本学教員や学生が一体となり、秋田市から潟上市にかけての海岸沿い約16ヘクタールを対象に、松くい虫被害木を特定し、これらを伐採して炭づくりを行い、海岸マツ林の環境保全と木材資源の有効活用などに精力的に取り組んできました。現在のメンバーは総勢約170名で、海岸林の保全を地域住民、教員、学生が連携協力し実践している点が高く評価され、本章の受賞となりました。まもり隊の一連の取り組みにより、秋田県立大学構内とその周囲の松林は殺虫剤等を使うことなく微害状態に保たれています。
マツ枯れは体長1ミリに満たないマツノザイセンチュウが原因で、マツノマダラカミキリが媒介して被害を広げます。そこで、まもり隊のメンバーが大学敷地内のマツ林を定期的に見回って被害木を特定し、12月ごろからカミキリが成虫になる6月まで、3週間に1回のペースで炭にしています。
賞状を受け取る佐々木隆会長
後段・中央が佐々木会長
生物環境科学科 星崎 和彦 教授
窯から取り出した炭
活動の様子
炭やき小屋全景
2021年5月で活動200回目を迎えました