トルコ・マルマラ大学と共同研究を実施 生物生産科学科 川上 寛子助教

 2月6日に発生したトルコ南部を震源とする大規模地震により、トルコと隣国のシリアで甚大な被害が発生しました。犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表しますと共に、被災された方々及び関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、被災された地域における一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 生物資源科学部生物生産科学科の 川上 寛子助教(植物資源創成システム研究室 [専門:植物工学])は、2017、18年度、トルコ・イスタンブールのマルマラ大学と、抗菌活性に関する共同研究を実施しました。川上助教は、現地に数回訪問し、マルマラ大学の研究員らと一緒に研究に取り組み、共同研究終了後も、SNSで互いの研究室の様子などを共有してきました。また、研究を通じて知り合った女性研究員2人とは同世代ということもあり、今も友人としてSNSやメール等で近況を報告し合うなど、付き合いは続いています。

 川上助教によると、状況が落ち着くまで連絡は控えていましたが、2人がSNSで地震関連の話題を投稿したことがきっかけでメッセージを送ってみたところ、「揺れは感じたが、研究チームのメンバーは無事。あまりにも衝撃的な出来事でどうしたらよいのか…」と返事があったそうです。川上助教がトルコを訪れた当時、研究以外でもトルコの街を案内してくれたり、食事を振舞ってくれたりと時間を共に過ごし、また、川上先生に長男が生まれた際も、ベビー用品をプレゼントしていただくなど、共同研究に力を注ぐだけではなく交流を通じ友情を育んできました。

川上助教のコメント

 トルコ・マルマラ大の研究チームとは2-3年の間お互いの国を行き来して、研究活動した他、お互いの文化を知り、交流をしてきました。ちょうどその頃、結婚出産というライフイベントの最中にいた私に対して、たくさんのお祝いのメッセージもいただき、今でも研究に関する情報共有の他に、プライベートな出来事についても話をする友人になったメンバーもいます。今回の大地震の震源からは彼等の生活圏は離れており、研究室のメンバーは無事でしたが、心の痛みは計り知れません。1人でも多くの命が救われ、心身の痛みが癒えることを心から祈っています。