学生交流事業「大学生の想いが届くグリーンツーリズム」を実施しました

 9月6日(火)~7日(水)、本学と連携協力協定を締結する小坂町の協力を得て、 生物資源科学部生・研究科の学生14名が参加し、 学生交流事業「大学生の想いが届くグリーンツーリズム」を実施しました。

 本交流事業は、生物環境科学科地域計画グループが主催し、 ワインを核に誘客を図る「ワインツーリズム」を推進する小坂町において、 果樹園での農業体験やブドウ生産者さんとの交流を通して、 地域の課題解決に向けた提言を行うことを目的に実施したものです。

 1日目は、小坂町の第三セクター・小坂まちづくり会社が運営するワイン醸造所 「小坂七滝ワイナリー」で地元産ワインの醸造過程を見学しました。 その後、ワイン醸造体験とブドウ作業体験の2グループに分かれ、 ワインの仕込み作業の真っ只中の醸造作業を体験したり、 ブドウ農園の下草刈りなどの管理作業を体験したりしました。

 2日目は、小坂町の歴史遺産である小坂鉱山事務所を見学したのち、 小坂町役場やまちづくり会社の皆さんと誘客を図る方策や農作業体験を中核とした グリーンツーリズムのあり方について活発にディスカッションしました。

  学生からは「今年は天候不順でブドウ収穫量が激減し収穫作業はできなかったが、農業の苦労が身に染みて体感できた」、 「日本酒のイメージが強い秋田県で、ワインを知ってもらうためのPRが大事」、 「いろいろなワインが楽しめるよう、少量の飲み比べセットを考えてはどうか」など、 学生・若者目線の数多くのユニークなアイデアが出されました。その後、学生一人ひとりが、町の景色や自然を会員制交流サイト(SNS)できめ細かく発信し、若者目線での 小坂町の魅力発信に取り組みました。今後も引き続き、県内で農作業体験を中核としたグリーンツーリズムを広げるため、小坂町と様々な形で交流を深めることとしております。

★生物環境科学科 川﨑 訓昭 助教のコメント
 今回の交流事業は、共同での農作業や醸造作業を通して学生間の交流を深めるとともに、グリーンツーリズムを体験し小坂町の課題に対し学生のアイデアを活かすことを目的に実施しました。前者に関しては、 一緒にブドウの管理作業や醸造設備の洗浄作業をしながら、「このルートで草刈りをしようよ」「こうやったら要領良く洗浄できるよ」など、次第に学生同士に会話が生まれ、終わる頃には普段の生活や趣味の話など、 多岐にわたる会話をしていました。後者に関しては、最後に小坂町の方々と意見公開会を開催しましたが、 学生一人一人が自分の提案を堂々と発表する姿に驚きました。学生たちから地域振興に関する多彩なアイデアが提案されており、秋田県内の様々な農業・地域振興のプログラムに、県大生のアイデアを活かしていける可能性を大いに感じました。