本学教員の新著が出版されました

 この度、本学総合科学教育研究センターの鈴木 祐丞 助教[専門:哲学]の新著『〈実存哲学〉の系譜 キェルケゴールをつなぐ者たち』が出版されました。

 ソクラテスに連なる実存哲学の真の後継者は、ウィトゲンシュタインだった−。哲学者たちの著作や日記から、彼らの人生を丹念にたどり、キェルケゴールの真意がウィトゲンシュタインの哲学に昇華するまでの軌跡を鮮やかに描く!!是非ご覧ください!!

★鈴木 祐丞 助教のコメント
 キェルケゴールはこれまで、哲学史的に、サルトル、ハイデガー、ヤスパースらに代表される「実存主義/実存哲学」という思想の源流に位置づけられてきました。ですが、キェルケゴールは、彼らのような理論構築に携わる通常の哲学者としてではなく、善き生の探求を自他に課したソクラテスのような哲学者、<実存哲学>の体現者として捉えられるべきと思われます。この理解により、ソクラテス・キェルケゴール・ウィトゲンシュタインをつなぐ<実存哲学>の系譜が哲学史の中に新しく浮かび上がることになります。本書では、こうした新しいキェルケゴール理解とその哲学史的意義を明らかにし、それにより今後哲学が進むべき方向性の一つを示しました。

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