「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました

~新たな循環システムの創出による持続的な社会の構築を目指して~
『技術x教養xデザインで拓く森林資源活用による次世代に向けた価値創造共創拠点』

 本学木材高度加工研究所の高田 克彦 教授・所長がプロジェクトリーダーを務める研究プロジェクト『技術x教養xデザインで拓く森林資源活用による次世代に向けた価値創造共創拠点』が、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、「JST」)が公募する、令和4年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野・育成型】」に採択され、10月26日(水)、秋田県庁で記者会見が開催されました。

 本プロジェクトは、人口減などで地域社会が縮小する中で、秋田県の「森林資源」を多角的に活用することで、資源や技術を受け継ぎ、人材と文化の交流を促して経済・産業を活性化させ、「新しい循環システム」の構築を目指すプロジェクトで、本学を代表機関、国際教養大学、秋田公立美術大学、地方の活性化に取り組む、株式会社Q0(キューゼロ)等を幹事機関、秋田県、能代市、大館市を幹事自治体、県内外の民間企業を参画機関とする、合計18機関で構成されます。

 農業や建築、木材加工の分野で高い技術力を有する本学と、英語教育でグローバルな人材を育成する国際教養大学、芸術文化の発信からまちづくりまでデザイン力が光る秋田公立美術大学の3大学が緊密に連携し、それぞれの大学の特徴・強みを生かし、秋田の豊かな森林資源の活用を事業の柱に据え、人材育成や産業創出につなげます。 

 今後、民間企業と共同で木質系耐火部材の研究開発等を進めるほか、来年度には3大学の学生を対象とした森林に関する生活文化や産業などを学ぶ授業の開設、海外でのマーケティング調査の実施、さらには木材研究の拠点施設を能代市と大館市に設置するなど、鋭意プロジェクトを推進することとしております。

【JST「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」】
大学等が中心となって未来のあるべき社会像(拠点ビジョン)を策定し、その実現に向けた研究開発を推進するとともに、持続的に成果を創出する自立した産学官共創拠点の形成を目指す産学連携プログラム。
 

記者会見の様子

小林 淳一 理事長兼学長

木材高度加工研究所 高田 克彦 教授

多くのメディアの皆様にお集まりいただきました

  ■10月26日現在、紹介していただいたメディア一覧(順不同)
 AAB秋田朝日放送 トレタテ!
 ABS秋田放送 ニュースevery
 AKT秋田テレビ
 NHKニュースこまち
 秋田魁新報
 日本経済新聞
 河北新報

<プロジェクト実施概要>

1.拠点名称

技術x教養xデザインで拓く森林資源活用による次世代に向けた価値創造共創拠点

2.拠点の実施概要「新しい循環システムの共創拠点構築」

全国で最も人口減少率と高齢化率が高い秋田県にある公立三大学の強みである「技術・教養・デザイン」を森林資源の多角的活用という切り口に集約しながら、これからの日本を担うZ世代を中心に自治体、民間企業、県内外の優れた人材がワンチームとなり、新しい循環システムを共創する価値創造拠点を構築する。森林資源は、材料に留まらず、人々が育んできた自然との共生的な暮らしのあり方という文化的意味も含む。こうした総合的な森林資源を余すことなく活用するため、技術が材としての森林の可能性を広げ、教養が地域文化を相対化してその価値を引き出し、デザインが地域社会への実装を主導していく。本提案の拠点ビジョンの実現にむけ、以下の3つのターゲットに取り組む。

ターゲット1:新規開発した耐火性がある木材などにデザイン性を組み合わせた公共空間の創出
ターゲット2:森林産業に携わる「Z世代」(18~25歳)の人材育成、新たな価値創造プロセスの構築
ターゲット3:森林資源を活用した新規産業創出の拠点の形成

3.プロジェクトリーダー

木材高度加工研究所  高田 克彦 教授

4.組織体制

代表機関 秋田県立大学 
幹事自治体 秋田県、能代市、大館市
幹事機関 (大学等)国際教養大学、秋田公立美術大学
(企業等)株式会社Q0、株式会社フィデア情報総研、一般社団法人サステナブル経営推進機構
参画機関 (企業等)株式会社竹中工務店、トヨタ車体株式会社、ティンバラム株式会社、合同会社のしろ家守舎、森林資源バイオエコノミー推進機構株式会社、コードアーキテクツ株式会社、NPO法人team Timberize、ORAeプロジェクト、有限会社r-homeworks