「炭やきで夕日の松原まもり隊」の活動が200回のメモリアルを迎えました
本学の森林科学研究室の星崎和彦教授(生物資源科学部生物環境科学科)が事務局長を務め、本学教員や学生も多数参加しているボランティア団体「炭やきで夕日の松原まもり隊」(佐々木隆会長、現在のメンバーは約170名)の炭焼き活動が、5月29日(土)で200回のメモリアルを迎えました。「炭やきで夕日の松原まもり隊」は、2002年から、地域住民と本学教員や学生が一体となり、秋田市から潟上市にかけての海岸沿い約16ヘクタールを対象に、松くい虫被害木を特定し、これらを伐採して炭づくりを行ってきました。
まもり隊の一連の取り組みにより、秋田県立大学キャンパス構内とその周囲の松林は殺虫剤等を使うことなく微害状態に保たれており、2019年には全国森林病中獣害防除コンクールで「林野庁長官賞」を受賞しました。
マツ枯れは体長1ミリに満たないマツノザイセンチュウが原因で、マツノマダラカミキリが媒介して被害を広げます。そこで、まもり隊のメンバーが大学敷地内のマツ林を定期的に見回って被害木を特定し、毎年12月ごろからカミキリが成虫になる6月まで、3週間に1回のペースで炭にしています。
200回目となった今回の活動は、本学生物資源科学部1年生の新メンバーも加わり、総勢約50人で枯れ木の炭焼きを実施しました。まき割りや窯の火の調節など、それぞれの役割をこなしながら手際よく作業を進めました。3日~5日ほど窯で熱した後、3週間ほど冷ますと炭が完成します。
まもり隊は今後も一層、炭やきを通じて松くい虫被害の拡大防止を通じ、海岸マツ林の環境保全と木材資源の有効活用に鋭意取り組むことにしております。
令和3年6月6日付けの秋田魁新報に、今回の活動が掲載されました
「夕日の松原まもり隊!枯れ木の炭焼き続け200回」