国際教養大学と共同開講科目を実施しました

 2022年3月4日(金)から6日(日)の3日間、本学の西口 正之教授、石本 志高教授、齋藤 敬准教授、堂坂 浩二教授、及び国際教養大学のフローラン・ドメナック教授が講師及びコーディネーターとして担当、集中講義「持続可能な社会と情報処理」を実施しました。

 この科目は、人間・社会・技術の複雑な関係を、両大学それぞれの強みを活かして理解し、大学間・学際的な理解力を養うことを目的としています。PBL(問題解決型学習)、AIやデータサイエンスの入門的な講義から最先端の研究、フィールドワーク、グループワーク、学生によるプレゼンテーションなど、科学の異なる分野にまたがるさまざまなアプローチを適用して、受講生が現実の問題に触れ, 主体的に学び, 新しい知識を獲得し, それを自分の言葉で表現できるようにする多面的な能力を養うためことを目的としております。

 今回のPBLでは、国連が提唱している持続可能な開発目標(SDGs)を「情報処理」という切り口で捉え、放送通信技術の標準化, 農工連携, さらにデータサイエンスの基礎から人工知能技術によるビジネス・社会課題の解決まで, 最新の情報処理技術とその社会的意義について学習しました。講義や演習で学んだことを応用し、どうすれば世界をより良くできるかを実践的に考え、持続可能な未来のためにAIやデータ処理を活用した独自のビジネスプランにまとめました。秋田県の持続可能な産業や環境に関する社会問題に焦点を当て、パンデミックや高齢者介護、食品廃棄物の管理、安全運転など、幅広い用途から学生たちがアイデアを発表しました。講師陣からは、世界各地で同様の研究やビジネスが展開されていることから、学生たちの視点を高く評価する声が上がりました。

 学生達からは「AIとサステナビリティというかけ離れているように感じるトピックの中にコネクションを見つけられたら面白い」「ビジネスプランニングするのは夢が広がり楽しかった」「自分の専門を深く学んでいる県立大学の学生に教えてもらって本当に勉強になった。特にビジネスプランを作るときに考えるべきことについて教えてもらえたことは、自分のこれからの学びに役立つと思った」「新しい価値観やいろんな刺激を与えてくれる友人に出会えることができた。将来のためにAIと英語の学びを続け、将来自分のビジネスを起こしたいと思う」という感想が寄せられ、両大学の学生にとって有意義な学びとなりました。
 


県立大学での講義のひとコマ


AIマインドマップ作成


農業ロボットシステムの構築に向けたグループ演習


「The Cost of AI」の講義とディスカッション


ビジネスモデル発表