一般社団法人あきた地球環境会議が環境大臣表彰を受賞しました

 この度、本学の生物資源科学部の蒔田 明史教授(生物環境科学科森林科学研究室)が代表理事を務め、本学教員や県内の高校教員らでつくる一般社団法人あきた地球環境会議が、「令和3年度気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞しました。

 本賞は、環境省が気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体の功績を称えるもので、あきた地球環境会議では、学校と連携して取り組む「気候変動対策✕主催者教育プロジェクト」など、様々な環境活動が高く評価されました。

 本プロジェクトは、環境視点の主権者教育を通じて、社会参画に必要な主体性や判断力を養い、多様な地域課題に対する意識を高め、解決に向けた人材を育成することや、環境マニフェストの作成や模擬選挙の体験を通じて、選挙や政治に関心を持ってもらい、社会の一員として自ら考え投票することの意義を理解してもらうことを目的とする活動で、2018年から継続的に取り組んでいます。

 1月31日、同会議の蒔田代表理事が、穂積秋田市長を訪問し、環境大臣表彰受賞を報告しました。
 

★一般社団法人 あきた地球環境会議 福岡 真理子 事務局長の受賞コメント 
 輝かしい賞をいただき大変光栄です。 現在、世界での気候変動対策は大きな転換期を迎え、議論も活発に行われていますが、今後の社会においては、次世代の意見が政策へ反映されることがとても重要と考えています。私たちは、この気候変動対策を持続可能な社会の争点に位置付けることができる市民を増やすことを目指し、「気候変動対策×主権者教育」プログラムを構築し2018年から実施しています。 授業では、高校生の自由で想像力に富んだスクールマニフェストが数多く誕生しています。そして、これらの気候変動対策を起点に考えられた2030年までの実行計画は、最終的には元気な地域づくりに貢献するものとなって完成します。未来を描く内容とはしていますが、実際に校則や設備の見直しを図り、実現したマニフェストも数件あり、大きな成功体験となっています。また、本プロジェクトは当法人が過去10年間連携しているマレーシアへの波及を図り、「SABAH州スクールアクションプラン」プロジェクトとして2019年からスタートしています。 責任を持って社会を創っていく思考形成と、将来的には地域イノベーションの核となる、あるいは政策決定等に関われる人材を育成することが目標です。

プレスリリース

環境省のプレスリリースはこちらからご覧ください。

一般社団法人あきた地球環境会議(Conference of Earth Environment from Akita)

 地域において地球温暖化防止や地球環境保全に資する活動を推進し、他の団体と協力連携して事業を行うとともに、その活動をより効果的なものとするための情報収集・発信や技術的支援、環境教育及び保全活動等を推進することにより、持続可能な循環型社会の構築・形成を図るプラットホームとなることを目的とする法人です。環境教育、環境保全、地球温暖化防止対策を3本の柱に、多様なステークホルダーと連携協力し、秋田県内全域及び途上国マレーシア国サバ州にて活動しています。

➢主な事業
1地球温暖化防止活動と地球環境保全活動を推進する事業
2地球環境に関する調査・研究とその情報収集及び提供をする事業
3国内外の環境情報の収集発信と普及啓発事業
4個人・団体の環境配慮活動の連携事業とコーディネート事業
5次代を担う子どもを中心とした環境教育のための事業
6その他、当法人の目的を達成するために必要な事業
 


「気候変動や地球温暖化」を学ぶ講義


仮政党によるスクールマニフェストの
政策立案グループワーク


本物の記載台・投票箱を使う模擬投票
(連携協力:秋田市選挙管理委員会)


白熱の議論を経てロードマップ完成へ!!