「あきた環境懇話会」令和元年度第2回情報交換会が開催されます

 生物資源科学部(生物環境科学科)の宮田直幸教授が副会長、木口倫准教授が事務局幹事兼理事を務める「あきた環境懇話会」では、身近な生活環境や自然環境を主要テーマに大学・公設試験研究機関・民間企業、市民との情報交換や交流の場として、定期的に情報交換会を開催しています。
 今回は、「あきたの海が育む豊かな水産資源 ~人・魚・食のつながり~」をメインテーマに、秋田の海が育んだ水産資源について学び、理解を深める情報交換会を行います。

 第一部の特別講演会では、『生物応答試験(WET試験)を活用した環境リスクマネジメント』と題して最新の生態毒性試験と環境リスクマネジメントへの応用について話題提供します。

 第二部の情報交換会では、株式会社自然科学調査事務所の石原元博士から、「里海と魚類-マグロとカスベ」と題して、里海と里海が育む魚の代表として「マグロ」と「カスベ」にスポットをあて、これらをヒト・里海・魚のつながりから掘り下げ、紐解いていきます。かたや国民食の「マグロ」、かたや秋田の伝統食材としての「カスベ」であり、これまでにはない視点から両者を眺める興味深い内容となっています。 

 本学の 杉山 秀樹客員教授からは、「あきたの豊かな海と魚-生態と漁業から-」と題して、秋田県漁業の特徴とその背景となる日本海と対馬暖流、生息する秋田県魚類について分散と蝟集(マダラ、マダイ)、遡上と産卵(サケ、サクラマス)、移動と回遊(マアジ、ブリ)、生息場所とすみ分け(ヒラメ、カレイ類)、戦略と資源(ハタハタ)と食のつながりなど、幅広い視点からご講演いただきます。

 これまでとは一味違った視座、視点から、秋田のヒト、海、魚のつながりや奥深さに浸るまたとないご講演です。是非、ご堪能ください。

 ※参加費無料(資料代別)、参加申込みも不要です

◆日時・場所
 令和元年12月21日(土)14時~17時25分まで
 カレッジプラザ大講義室(秋田市中通2丁目1-51明徳館ビル2F) 

◆内容
 第一部 特別講演
 『生物応答試験(WET試験)を活用した環境リスクマネジメント』
  講師:エヌエス環境株式会社
      技術本部 執行役員 技術本部長 小野寺 明 氏
 第二部 情報交換会
(1)『里海と魚類ーマグロとカスベ』
  講師:株式会社自然科学調査事務所
     新エネルギー部 部長 石原 元 氏  

(2)『あきたの豊かな海と魚-生態と漁業から-』
   講師:秋田県立大学 客員教授 杉山 秀樹 氏