「世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会」が生物多様性日本アワードの優秀賞を受賞しました
本学の森林科学研究室の蒔田 明史 教授(生物資源科学部生物環境科学科)が副会長を務めるボランティア団体「世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会」が、公益財団法人イオン環境財団が主催する「生物多様性日本アワード」において優秀賞を受賞し、9月26日(土)、国際連合大学(東京都渋谷区)において、授賞式が開催されました。「生物多様性日本アワード」は、2010年に日本で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」を契機に2009年に創設され、以来、2年に一度、生物多様性の保全、持続可能な利用、普及・啓発に関する活動を表彰しており、今年で6回目を迎えます。
「世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会」は、本学の開学と同じ1999年に発足し、一般市民、本学を含む大学教員・学生など多数のボランティアの協力のもと、白神山地のブナ林の動態調査、地球温暖化の影響、大気汚染や野生生物の影響など、様々なモニタリング調査を継続、精力的に取り組んできました。この度、これらの活動が高く評価され今回の受賞となりました。
★蒔田教授のコメント★
私たちは『みんなで見守る白神山地』をキャッチフレーズに世界遺産白神山地の核心地域のブナ林のモニタリングを続けてきました。このような調査は、通常、研究者だけで行うものでしょうが、世界遺産はみんなの財産なんだから、一般の人も参加してみんなでやろうというのがこの調査の主旨です。だから、立場も年齢も異なる人たちが一緒になって調査を続けてきました。
調査が始まったのは、ちょうど本学が開学した年。以来21年。この間の活動日数は約180日。延べ4000人・日近い人が参加してくれました。本学の学生もこれまでたくさん参加してくれ、多くの人との出会いの場、そして、トレーニングの場となってきました。自然の変化を感じ、数値化することでそれを客観視する。そして、それを基に人と自然との関係性を考える。私たちは世代を引き継ぎながら、そんな100年モニタリングを目指していきます。
授賞式の様子(左:イオン環境財団理事長 右:蒔田教授)
調査会の活動についてプレゼンテーション
左:蒔田教授 中央・右:調査会の幹事さん
調査会のボランティアの皆さん
公益財団法人イオン環境財団のウェブサイト
世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会のウェブサイト