ジョブシャドウイング実施報告 (株式会社サンコーホーム )

 令和2年2月20日(木)、株式会社サンコーホーム大曲支店(大仙市戸蒔字錨126)においてジョブシャドウイングを実施しました。同社は横手市に本社を置く注文住宅の販売・設計、施工、住宅リフォーム等を行う企業で、性能とデザインにこだわり、数多くの受賞をしています。また、注文住宅着工件数では県内トップクラスとなっています。参加した学生は、システム科学技術学部建築環境システム学科2年3名、1年生2名、秋田大学2名の計7名です。
【概要】
 始めに会社概要として、橋本マーケティング課長から少子高齢化が進む中での同社の戦略、性能とデザインを重視した家づくり、具体的な業務内容や社員構成・人財育成など分かり易く説明していただきました。学生からは自由設計と規格住宅の違いや1級建築士の資格取得、各賞の受賞や社員の定着率など、活発に質問が為されました。続いて、同支店に併設されている体験型ショールーム「住まいの専門館」において、同社のテクノロジーや各種設備等を見学した後、市内のモデルハウスを見学しました。
 支店に戻ってのランチミーティングは、若手社員と学生だけでの賑やかなものとなりました。午後からの経営者講話では、設計開発課の保坂さんから経歴や入社動機等の披露があった後、住宅の性能や家づくりに関する国の誘導基準、建築士法の改正などについて詳しく教えていただきました。続いて、設計コーディネート担当の長谷川さんから入社経緯などの自己紹介があった後、実例や設計ソフトを使って設計業務やコーディネート業務等の流れ、具体的な仕事の仕方等の説明があり、参加学生は興味津々でした。日程最後の意見交換では、長谷川さんに黒一点の工務の後藤さん、人材開発課の高橋さんも加わって2グループに分かれ、幅広い話題で白熱し、予定時間を大幅に上回るものとなりました。

【学生の声】
○ジョブシャドウイングの感想は?
・ジョブシャドウイング参加前は、実際に働いているところを陰から見る感じだと思っていたが、実際に働いている方のお話や対談が多く、自分なりに知りたかったことや質問を多くでき、とても良かった。サンコーホームさんに限った話ではなく、就活や大学時代の話など、私にとって近い未来のことを詳しく聞けたので、本当に良かった。私が将来的に進みたいと思っている意匠・設計の具体的な仕事内容・流れを聞くことができ、改めて設計にあこがれを感じた。
・サンコーホームの社員さんたちに親切にしていただき、とても有意義な時間を過ごすことができた。ジョブシャドウイングで企業の良さを知ることができ、参加して良かったと感じる。また、企業の人たちの業務内容や仕事の様子を実際に体験することができるため、自分の将来像を作るためにも良い参考になるのではないかと思った。
・他学部や他大学の、しかも学年の違う人たちと交流できて良かった。また、専門分野に隣接している領域なので、知らなかったことを知れたことの喜びが大きかった。HEAT20やLCCM住宅、ZEHについては、改めて調べてみたいと感じたし、ヒートショックを起こしている県は寒すぎないが故に断熱が不十分であること、“デザインに意味を持たせること”等、自分が今まで受けた講義に関連していると感じ、掘り下げたくなった。

○職業選びや自分が働くことに向けて、感じたことは?
・建築科で学びながら専門職に就こうというイメージは余りなかったが、今回実際に設計を担当している方や現場で働いている方とお話をさせてもらい、イメージがしやすくなった。自分の中で仕事を通してやりたいことは決まっているので、後はその手段と環境をこれから見つけていきたい。
・職業選びをする上で、自分がその場所でどうありたいか、社会とどのように関わっていくかを先ず最初に考えていかなければならないと思った。また、自分が働くことについて、今までは余り言葉にして伝えることをしなかったが、伝えることによって色々なアドバイスや知識を得ることができたため、情報を集めるためにも伝えることを大事にしたいと思った。
・まだ1年ということもあり、就活に対して自ら調べたり、行動したりすることは今までなかったが、今回沢山のお話を聞いて、サンコーホームさんを含めた沢山の企業について調べ、
機会があれば見学やお話を聞きに行きたいと思った。大学入学前から住宅設計に興味があり、今回のジョブシャドウイングで更に住宅設計への魅力を感じ、自分もお客様の要望に細かく応えられるような住宅を設計したいと思った。

○これからの学習や生活で身につけたいこと、活かしたいことは?
・専門的な知識や地域に出て活動する経験は身に付けておきたいし、少しでも覚えておきたい。インターンシップなどで様々な職場を見て、選択肢を増やしておきたい。どこに就職するにしても社会人としてのマナーは必要となってくるので、今のうちから少しずつ地域の人と関わって、マナーを知っておきたい。
・就職活動まで残り時間も少なくなっているため、学習面では基礎的な部分は吸収して活かせるようにしたい。また、生活面では経済などの今話題となっているニュースに敏感になり、自分の分野にどのような影響があるのか常に考えていきたいと思った。そして、サンコーホームさんはお客様ファーストな企業であり、自分もバイト先や学校生活で他人に親切な人になりたいと思った。
・住宅設計へのあこがれを忘れず、就職し、仕事をこなしていくために必要な知識を蓄えていきたいと思う。そのために日頃の講義は勿論のこと、今回のジョブシャドウイングのような自分のためになる活動に積極的に参加していきたい。また、資格なども自ら調べて勉強し、取得したいと考える。

 

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
会社概要説明

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
住まいの専門館

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
モデルハウス

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
ランチミーティング

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
経営者講話

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
職場観察

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
意見交換1

株式会社サンコーホームでのジョブシャドウイング
意見交換2