ジョブシャドウイングレポート (エイブリック株式会社秋田事業所 )

 平成31年2月28日(木)、エイブリック(株)秋田事業所(大仙市大曲西根字鳥居58-2)において、昨年度に続きジョブシャドウイングを実施しました。同事業所は千葉市に本社を置くアナログ半導体専業メーカーの拠点の一つで、様々な民生機器や携帯機器、車載機器向けに使用する半導体のパッケージングを中心とする後工程製造を行っています。参加した学生は、システム科学技術学部電子情報システム学科2年生1名、経営システム工学科2年生1名、機械工学科1年生2名、経営システム工学科1年生1名の計5名です。

【概要】
 始めに会社概要として、後工程製造部の熊沢部長から秋田事業所の沿革や会社のビジョン、半導体製造の使用例などについて、分かりやすく説明して頂きました。続く工場視察では防塵服に着替え、太田・佐々木両作業長からダイシング工程や組立計量工程、モールド工程など半導体製造の各工程を案内して頂き、詳しく説明を受けました。その後、テレビ画面で更に詳しく各工程の説明があり、機械の製作・組立の様子も見学しました。
 和気あいあいのランチミーティングの後に、前村執行役員製造本部長から経営者講話がありました。「大学に入って何が変わったか、就職して何が変わると思うか」等の問い掛けに続き、「人は必ずミスをする、目的を理解する、組織での成果が問われる」ことなどお話し頂きました。終わりに、未知の世界の5箇条:「何にでも疑問を持つ」「何にでも興味を持つ」「常に行動する」「何処にでも足を運ぶ」「誰とでも交わる」を教えて頂きましたが、今年度はこれに「好きこそ物の上手なれ」の1条が加わりました。続いて、職場体験として、実装技術グループの田口さんからシミュレーション技術の紹介があり、パソコンでモデルを作っての説明に参加者は興味津々でした。終わりに、熊沢部長、高橋課長等が参加し、幅広い質疑応答が行われました。
 
【学生の声】
○ジョブシャドウイングの感想は?
・普通は見ることができない企業の内側を見学し、モノを作る会社(工場)で何を重視しているのかを考えることができた。企業で開示しても良いこと、秘密にしなければならないことなどが分かった。
・半導体の製造工程を見て、学校で習ったものもあったが難しかった。機械の動きが精密で、それを動かす人が凄いと思った。現場で働いている人の話を直接聞けて勉強になった。
・求められていることや企業の理念や強み、制度を他の企業と比較でき、来年のインターシップに向けて良い準備になると思った。また、対応や職場の空気がとても良く、自分の意思などが出しやすかった。しかし、自分の学科外の話などはほとんど理解できず、ただ聞いているだけになってしまった。

○職業選びや自分が働くことに向けて、感じたことは?
・自分の知識不足、知識を扱えるようになる必要性、将来何をしたいかなどを考えることが大切。
・働くことに対して勉強になった。教えてもらった五箇条を活用して、しっかりとした人間になっていきたいと思う。勉強も気持ち次第なので、楽しくこれからもやっていきたい。
・仕事でどのようなことをするのか、きちんと調べておかないとけないと思った。例えば、半導体の設計をやりたくて会社を選んだとしても、その会社が半導体の組立て作業をするだけという場合が起こりうると思った。

○これからの学習や生活で身につけたいこと、活かしたいことは?
・仕事をすることの重要性、他者とのコミュニケーション、能動的に行動する、やれることはやること、何でもやってみること。
・相手の話に対し相槌を打つだけでなく、自分からの感想を話したり質問ができるようにする。
・ビジネスマンの一般常識をある程度身に付けておいたほうが良いと思った。他には、今回教わった五箇条+1を意識して生活していこうと思った。個ではなく、組織として行動がしっかりできなればいけないと強く意識した。そして、疑問を発見して解決できる力を身につけようと思った。
 

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング

エイブリック秋田事業所でのジョブシャドウイング