ジョブシャドウイングレポート（秋田エプソン株式会社）

ジョブシャドウイングレポート ( 秋田エプソン株式会社 )

　平成３０年８月９日（木）、秋田エプソン株式会社（湯沢市岩崎字檀ノ上１）において、ジョブシャドウイングを実施しました。同社は、インクジェットプリントヘッドの製造、ウエアラブル機器の製造･組立などセイコーエプソンの中核事業を担っています。
　参加した学生は、システム科学技術学部電子情報システム学科２年生３名、情報工学科１年生２名、経営システム工学科１年生２名、そして秋田大学から１名の計８名でした。

【概要】
　会社概要説明の後、遠藤取締役社長から経営者講話があり、会社の沿革や技術・製品の紹介に続き、是非秋田に住んで盛り上げて欲しいこと、”I want to”を大事にすること等を熱く、楽しく語りかけて頂きました。
　続いて、本学ＯＢの佐藤遼さん・若手社員の佐貫さんから、入社理由や入社以降の担当業務、４年目にロボットを作ったことや仕事のやりがい、学生へのアドバイス等についてお話し頂きました。学生からは、大学の勉強で役立ったことや地元就職のメリットなどについて質問があり、引き続き、社長・先輩社員との昼食会で歓談しました。
　午後からは工場見学に移り、金型・治工具加工や生産技術（ﾌｧｸﾄﾘｰｵｰﾄﾒｰｼｮﾝ、設計）、プリンターヘッド組立工程など、広い工場内の様々な工程を観察しました。
　意見交換会では、社員寮の有無や海外赴任、学生時代の勉強や資格取得についてなど様々な質問がなされ、総務・人事グループの丹さん・佐藤遼さんから回答して頂きました。

【学生の声】
◎ジョブシャドウイングの感想は？
・今まで自分は将来のことについて、余り自発的に考えたことがなかったので、会社がどういう場であるかを全く理解していなかった。具体的には、パソコンを目の前にして大量の資料を何かさせられるイメージを持っていた。しかし、今回のジョブシャドウイングで会社という場が自分の今まで思い描いたものと全然違うことに気付けたと同時に、自分の将来のことを考える良い機会にすることができた。
・ジョブシャドウイングに参加するのは初めてだったので、とても緊張したが、秋田エプソンの方々が優しく、ときにユーモラスに説明して下さったので、参加して良かったと思う。普段見ることのできない製造現場、製造ラインを間近に見学することができ、今後の進路にも少し活かすことができればいいと感じた。
・秋田にいながら秋田エプソンのことを全く知らなかったが、今回ジョブシャドウイングを通して大いに知ることができた。自分の身近にプリンターの世界シェアが１番の会社があったということにも驚いたし、実際に工場内を見学してみたり、働いている人たちの話を聞いて、様々な工夫の上での功績だと知ることができた。

◎職業選びや自分が働くことに向けて、感じたことは？
・もともと秋田県での就職を考えていました。今回のジョブシャドウイングでは、その気持ちがますます大きくなりました。職業選びの時は、しっかりと会社見学に行き、良い社内環境であるかなど中身の部分を見ていこうと思いました。
・製造業はどのようなものなのか分かり、職のことにピンときていなかったので、改めようと思いました。ジョブシャドウイングに積極的に参加しようと考えました。
・社長の「プリンターの世界需要は未だに上昇している。」との言葉を聞いたとき、自分が将来職選びをする際には「今」のことだけを考えるのではなく、これから「将来」その仕事の需要はどうなっているか考えなければならないと体感した。

◎これからの学習や生活で身につけたいこと、活かしたいことは？
・自分は大勢の人に自分の考えを上手く伝えることが苦手なので、今回教えて頂いた結論を先に述べて理由を２つその次に述べることで、他人に考えを伝えることを素で行えるように日頃からやっていきたい。後はチャレンジ精神。
・これからの学習では画像処理が重宝されると聞いたので、熱心に取り組みたいと思います。それだけではなく、自分が好きだと思う科目を見つけて、毎日勉強する癖を付けていきたいです。コミュニケショーン能力やプレゼン力は、大学生活で人との関わりや発表を通じて高めていきたいと思います。
・当たり前のことではあるが、「納期」を厳守することを徹底していきたい。「納期」を守るということは、「働く」という行いをする前提のものであり、必ず守らなければいけないものだ。