ジョブシャドウイング実施報告(株式会社秋田今野商店)

 令和元年9月2日(月)、株式会社秋田今野商店(大仙市刈和野248)において、生物資源科学部の学生を対象にジョブシャドウイングを実施しました。参加者は応用生物科学科の2年生1名、1年生3名、生物生産科学科の1年生2名の計6名です。
 明治43年創業の株式会社秋田今野商店は、酒、味噌、醤油などの醸造に用いられる種麹を生産する、国内有数の専門メーカーです。また、本学と共同開発した種麹「吟味」が、県大発ブランドの日本酒「究(きわむ)」に使用されるなど、本学との関わりが深い企業です。

【概要】
 同社には、平成28年度から毎年継続して本学のジョブシャドウイングを受け入れていただいており、4回目の実施となりました。
 今回は、会社概要・事業概要の説明、経営者講話、研究室訪問、工場見学のプログラムで実施しました。
 製造部長からは、会社概要、事業概要のほか、麹菌など発酵に携わる微生物や発酵食品、微生物農薬などについて詳しく説明していただきました。
 今野宏代表取締役社長の経営者講話では、会社の沿革、経営理念などの話をしていただくとともに、学生からの質問にも丁寧に答えていただきました。
 研究室では、1万種類の菌を保管している冷凍庫や実際に菌を培養している様子、様々な研究・分析用機器などを見学しました。
 また、工場見学では、旧大沢郷小学校校舎を活用して再整備し、一昨年に稼働した工場(バイオインキュベーションセンター)に移動し、種麹の製造工程などを詳しく説明していただきました。

【学生の声】
◎ジョブシャドウイングの感想は?
・初のジョブシャドウイング参加で、どのような準備、質問をすれば良いか戸惑ったが、普段見たり体験できないことが多くあり、楽しく良い経験となった。
・少人数で会社の方に説明してもらえてとても有意義な時間だった。インターネットなどである程度調べてきても、実際に現場を見てみるとイメージしていたものとは少し異なっていた。
・いろいろな菌や機械、製品を目で見ることができたのがとてもおもしろかった。微生物や菌への興味が強くなった。質問したら、その分よりも多くの回答が返ってきてありがたかった。沢山学べた。

◎職業選びや自分が働くことに向けて、感じたことは?
・働いている人や企業の中を見ることができ、社会人というものがある程度考えられるようになった。また、自分の将来の選択肢も広がった。
・実際に自分の目で見たり、仕事を体験したりすることが大切だと感じた。

◎これからの学習や生活で身につけたいこと、活かしたいことは?
・体験してみて、もう少し自主的に行動したり、もっと質問ができるように予めの調べなどが大切だと気づいた。
・まずは大学の勉強や実験をしっかり行って基礎知識を固めようと思った。研究職に就くにしても就かないにしても、興味のあることをしっかりやろうと思った。
 

会社概要・事業概要の説明
会社概要・事業概要の説明

経営者講話①
経営者講話①

 

経営者講話②
経営者講話②

研究室訪問①
研究室訪問①

研究室訪問②
研究室訪問②

工場見学①
工場見学①

工場見学②
工場見学②

意見交換
意見交換