ジョブシャドウイングレポート(マックスバリュ東北株式会社)

ジョブシャドウイングレポート(マックスバリュ東北株式会社)

 

 

 平成29年2月15日(水)、マックスバリュ東北株式会社(秋田市土崎港北一丁目6-25)において、ジョブシャドウイングを実施しました。参加者は生物資源科学部応用生物科学科の2年生1名、生物生産科学科の1年生1名、アグリビジネス学科の2年生2名の計4名です。秋田市土崎に本社を置くマックスバリュ東北株式会社は、秋田、青森、岩手、山形の4県でマックスバリュやザ・ビッグなどの食品スーパーマーケット94店舗を展開するイオングループの企業で、本学の卒業生は、これまで8名就職しています。
 
 今回は、本社と店舗「マックスバリュ港北店」(秋田市土崎港北七丁目2-20)を訪問し、会社概要の説明、店舗見学、経営者講話、ランチミーティング、本社各部署見学等のプログラムで実施しました。はじめに、本社で、人事教育部の髙橋優さんから、日程の説明とともに、用意していただいた資料で会社概要などを説明していただきました。 参加学生の自己紹介では、県内就職を考えているので参加した、県内企業を身近にあるスーパーマーケットの裏側を見て、将来の就職を考える上での参考にしたいといった参加理由が述べられました。会社概要説明では、店舗数、従業員数、本部及び店舗の組織などのほか、大学生の採用では学部学科は重視していないこと、男女・年齢を問わない公平な人事制度となっていること、店舗での様々な作業も研修制度がしっかりしているので初心者でも心配ないこと、などの話もありました。
 
 次に、港北店に異動し、はじめに對馬店長から店舗の概要説明を受けました。港北店は開店して14年目であることや、従業員数、年間売上高、24時間営業などの概要のほか、農産コーナーから始まる売場構成は、最初に、カラーコントロールしやすい野菜や果実で、お客様の目に刺激を受けてもらう狙いがあること、商品の陳列の仕方にも従業員の思いがあること、イオングループ全体で環境保全に力を入れていることなどの説明がありました。店舗内は髙橋さんの案内で回りましたが、髙橋さんは入社時、店舗でグローサリー部門と水産部門を担当した経験があり、各部門を丁寧に、学生にも分かりやすく説明していただきました。水産部門では部門のチーフで副店長(入社3年目)の竹澤さんにメンターとして対応していただきました。学生から「仕事でやりがいを感じるときは?」、「仕事で大変だったことは?」、「ストレスの解消法は?」などの質問が次々にありましたが、ユーモアを交えながら、一つ一つに気さくに答えていただきました。

 

 昼食は、本社に戻り、髙橋さんと商品部の庄司さん、広報部の今野さんにも入っていただきランチミーティングを行いました。就職活動の経験談や仕事のこと、学生時代の部活動など、年齢の近い社会人から生の声を聞くことができ、学生にはいい体験になったようです。

 

 午後は、まず、佐々木智佳子代表取締役社長から、経営者講話をしていただきました。佐々木社長は、西奥羽ジャスコ(現マックスバリュ東北)からの生え抜きで、営業本部長、取締役商品本部長などを経て、昨年5月に代表取締役社長に就任しました。講話では、社長に就任してから、各エリアでランチミーティングを開催して社員の意見を聞くようにしたこと、高齢者向けに宅配事業を拡充していることなどの話や、学生に向けては、「いろいろなことに興味を持って勉強も仕事も楽しくやること」、「社会生活に卒業はなく、大学卒業後も勉強は必要」、「自分の中で目標を創ることが大事」、「希望を実現するには自分で頑張るしかない」、といったアドバイスをいただきました。

 

 次に、本社の各部署を訪問しました。営業、商品、販売促進、総務、人事教育など全ての部がワンフロアーにまとまって配置されており、髙橋さんからそれぞれの部署の業務内容などの説明を受けながら、学生は本社での仕事の様子を興味深そうに観察していました。また、この日は農産商品部のミーティングが開かれており、会議室に移動して見学させていただきました。テレビ会議システムで行われており、節分に企画した商品の各エリアにおける販売実績報告などの様子を観ることができました。次に、会議室に戻り、髙橋さんから、パワーポイントの映像を見ながら、就職活動のポイントについて話していただきました。この中で、自身の就職活動の体験を踏まえ、「志望理由、学生時代の経験・体験、就職活動中のスケジュール管理が大切」といった話がありました。

 

◎ジョブシャドウイング参加の感想は?
・ジョブシャドウイングに参加して本当によかった。一日という短い時間だったが、その企業を見ることで、どんな目的があって、どのような工夫をしているか知ることができた・これからもこのような機会があれば参加したい。
・実際の職場の風景を見て、社員の話を聞くことにより、働くというイメージを持ちやすくなると感じた。就業体験ではないので、職業の適性や能力を生かせるかまでは把握できないが、将来、候補にする職種を判断するきっかけになると思った。
・社会人になることへの実感を持つことができ参加してよかった。またインターンシップへの足がかりとなった。
・大手スーパーマーケットの実際に働いている現場を見学でき、とても貴重な体験になった。商品の陳列における色のコントラストなど、あまり気にしたことのない部分への工夫があることを知り、一消費者として感心した。
・本社の中や会議の様子など、普段は見ることができないものも見ることができ、とてもいい経験になった。

 

◎この経験を今後の学習や学生生活にどう活かしたいと思いますか?
・就職活動への焦りがあったが、人事担当者から採用にあたってどんな部分を見ているかを聞き、今の生活で中心にあるバイトやサークル活動を一生懸命取り組んで、楽しむことが大切だと思った。
・物事の見方、考え方、社会人はどうあるべきかなど社会に出てからのことを学んだ。まず、たくさん経験を積むために興味を持ったことや好きなことに積極的に挑戦したい。
・今回の経験から、自分の持つ業種や企業に対するイメージと異なった現状を知るためにも、今後、今回のような職業に触れる企画に参加したい。
・社長講話にもあったように、自分の興味があることを中心に楽しく生活していきたい。

 

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 【店舗での観察】

 【ランチミーティング】

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 【社長講話】

 【本社での観察】