全国高校生建築提案コンテスト2022審査結果発表
秋田県立大学 全国高校生建築提案コンテスト2022
SDGsの先にあるわたしたちの社会 審査結果発表
SDGsの先にあるわたしたちの社会 審査結果発表
講評
高校生の皆さんが自由な発想で描く“未来の建築像”について提案を募ってきた全国高校生建築提案コンテストも今回で第16回目を迎える運びとなりました。本年度は「SDGsの先にあるわたしたちの社会」というテーマのもと、全国32都道県61校より178点(自由フォーマット156点、論文フォーマット22点)の応募がありました。論文フォーマットの応募数は例年より多い結果でした。今年度テーマは「SDGsの先にあるわたしたちの社会」でした。SDGsをはじめとしたサスティナブルな社会システムが目指す先にある未来の姿に資する建築・都市のあり方についての提案を募りました。提出された作品は多様であり、この傾向はSDGsのコンセプトの現れだと思います。審査員の目を引いたのは、都市計画や自然との共生などのプログラムをしっかり解くことができている数多くの力作でした。一方で、SDGsについては高校教育の現場にも浸透し、高校生にも身近に触れる機会が多いキーワードであったと思いますが、これを “建築・都市”と関わりを持たせることに少々難しい面があったようです。提案された作品には建築そのものを提案するものが例年よりも少なく、むしろ論文フォーマットによる応募が例年よりも増加しました。
最優秀賞を受賞した「思考するニワ」では、一人一人が自分の庭を手入れするような感覚で今より少し思考を広げ、緩やかにインフラを整備して街を作っていくという発想により、持続可能な社会を形成するというものです。優秀賞の2作品のうち「FDGs -あいのりで繋ぐのりあいターミナル-」は、SDGsのその先をFDGs (Flexible Development Goals)という柔軟な目標を設定し、あいのりで街をつなぐインフラの提案でした。もう一作品の「みんなのこうえん~インクルーシブな社会を構築するために~」は、公園周辺の基本情報とアンケート調査により綿密に地域を分析した上で、新たな公園の姿を提案しており完成度の高い論文でした。
最後に、今回ご応募いただいた高校生の皆さん、ご指導やご協力をいただいた先生方に心から感謝を申し上げます。これを契機に今後皆さんの豊かな発想力や若いパワーが、魅力的な建築・都市の空間を創出し地域を活性化する活動に向けられてゆくことを期待します。
秋田県立大学 高校生建築提案コンテスト選考委員会
システム科学技術学部建築環境システム学科 学科長 長谷川兼一
【審査会の様子】
審査結果
※各同賞内は、作品受付順です。
最優秀賞(1点)
「思考するニワ」
渡邊 金太郎
(仙台市立仙台工業高等学校3年)
(仙台市立仙台工業高等学校3年)
優秀賞(2点)
「FDGs -あいのりで繋ぐのりあいターミナル-」川中 優梨子、田中 希彩、増本 唯衣、大西 治季
(国立明石工業高等専門学校3年)
「みんなのこうえん ~インクルーシブな社会を構築するために~」
(国立明石工業高等専門学校3年)
高橋 暖和
(神奈川県立平塚中等教育学校5年)
(神奈川県立平塚中等教育学校5年)
佳作(5点)
「住宅街は血の繋がる家族だけの場所じゃない!人も空き家も取り残さない計画」伊藤 綾那(三重県立四日市工業高等学校2年)
「子どもが作る子どもの世界」
江﨑 仁美、鵜飼 麻央、佐藤 梅香、武藤 創太(国立岐阜工業高等専門学校3年)
「未来へつなぐ、じゃないほうの学校 里山フリースクール」
若城 大空(兵庫県立尼崎工業高等学校3年)
「水田で遊びましょう お年寄りと孫の屋外ステージ」
中村 綸見、長谷川 航大(三重県立伊勢工業高等学校2年)
「心がかえる場所~変化するまち、変わらない日常~」
鈴木 颯、伹馬 柊輝、寺田 統、和田 生琉(静岡県立島田工業高等学校3年)
作品イメージはこちら(PDF・約85MB)からご覧いただけます。
奨励賞(4点)
「歩みからひとつになる街づくり」辻村 颯空(三重県立伊賀白鳳高等学校3年)
「normal Life ~ 未来へのダイバーシティ ~」
菊田 康生、安齋 結菜、勝山 仙吏、後藤 晟弥、鈴木 颯、松野 悠人、
八島 翔、渡邊 登馬(福島県立福島工業高等学校3年)
八島 翔、渡邊 登馬(福島県立福島工業高等学校3年)
「Initially ⇒ Finally ⇒ Initially」
吉田 歌多、小川 さくら(静岡県立科学技術高等学校3年)
「継ぐ~ボックスが創る未来のカタチ~」
佐藤 優多、相澤 亜美、池谷 優月、大谷 木乃花、大波 晴、川村 航大、
サバレタ サイタロ、杉山 健悟、立石 拓翔、藤原 僚太郎、村松 愛咲
(静岡県立浜松工業高等学校3年)
サバレタ サイタロ、杉山 健悟、立石 拓翔、藤原 僚太郎、村松 愛咲
(静岡県立浜松工業高等学校3年)
作品イメージはこちら(PDF・約42MB)からご覧いただけます。
※なお、奨励賞については副賞、記念品はなく、賞状のみの授与となりますのでご了承ください。
応募状況
■応募総数:178点■応募高校数:61校(32都道府県)
賞状・記念品等の送付について
入賞された方への賞状と副賞、応募された方全員への記念品と作品評は、令和5年1月中旬頃に発送の予定です。(天気の都合等により遅れる場合もございますので、予めご了承ください。)参考サイト
●コンテスト募集要項および関連資料●建築環境システム学科経営ページ
※ご質問、ご不明な点がございましたら、下記連絡先までご連絡をお願いします。
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秋田県立大学本荘キャンパス 建築提案コンテスト係
(本荘キャンパス事務局 総務・企画チーム)
TEL 0184-27-2000
E-mail office_honjo@akita-pu.ac.jp