「あそびのはじまり2022」に ”やわらかい木” を出展しました
9月18日(日)、19日(月・祝)、秋田市文化創造館で、子どもの「遊び」と「学び」をテーマにした「あそびのはじまり2022」が開催されました。「あそびのはじまり」と題したこのイベントは、子どもたちの五感を刺激し、探求心や好奇心を伸ばすことを目的に、秋田市の玩具店や文化創造館などが主催したもので、本学からは木材高度加工研究所の足立幸司准教授[専門:木材加工学]が開発した、3次元にぐにゃりと曲がる木質新素材、グニャグニャのやわらかい木を出展しました‼️
足立准教授は、“これ、木でできたらいいよね”という分野に技術で応えることをモットーに、木材の「3次元変形」について研究しています。やわらかい木は、薄板を完全に固定させるのではなく、一枚一枚、ゼリーのような特殊な接着剤で貼り合わせているので、分厚い木に見えるものでも柔らかく曲がります。
一見普通の木に見える木材が、簡単にぐにゃぐにゃと曲がる不思議な体験をした子どもたちからは、驚きと大きな歓声が上がりました!!子どもたちには、今回の体験を通して、木の良さや、樹木・木材に興味を持っていただき、創造力を育むきっかけになっていただけましたら幸いです。
やわらかい木「グニャグニャとバネバネ」
本学木材高度加工研究所が開発した世界初の木質素材。県内では曲げわっぱなど、水分と熱によって木を曲げる技術が有名ですが、この新素材は複数の薄い板をゼリー状の接着剤で重ねて貼り合わせることにより、簡単に曲げたり、ねじったりできるやわらかさが保たれます。表紙のイスは、この技術を応用して作られたバネのような構造の木の椅子で、おしゃれで座り心地も良く楽しい家具として活用されています。“やわらかい木”の映像