本学卒業生の活躍が秋田魁新報に掲載されました

 令和4年5月28日(日)付けの秋田魁新報に、昨年度、生物資源科学部・アグリビジネス学科を卒業された保坂 君夏さん(政策・経営マネジメントプロジェクト)の活動が掲載されました。

 保坂さんは、本学在学中に「合同会社秋田里山デザイン」を起業、男鹿市を拠点に耕作放棄地の再生し、むかし里山に見られた自然・人・地域の関係性を、現代や未来を見据えて紡ぎ直すことをビジョンに幅広く活動しております。

 秋田里山デザインでは、エチオピアとグアテマラからコーヒー豆を仕入れて焙煎し、「さとやまコーヒー」と名付けて販売、その収益から野菜の種や苗を購入、男鹿市の耕作放棄地を開墾・再生させ畑を耕して数々の野菜を栽培しております。

 7月からは、アフリカや中南米などコーヒー豆生産国の生産者の利益が少ない現状を踏まえ、十分な対価を支払う現地業者と公正な価格で取引を行い、現地の生産者に利益を還元しつつ、美味しいコーヒーを楽しんでもらうことを目標に、クラウドファンディングを活用し事業資金を調達し、エチオピアから直輸入したコーヒー豆を販売する”新プロジェクト”もスタートします。

 今後も、保坂さんの活躍、そして秋田里山デザインの挑戦に是非ご期待ください!!

男鹿発「さとやまコーヒー」 エチオピアの生産者を応援(R4.5.28秋田魁新聞電子版)

保坂君夏さんからのメッセージ

私は秋田県立大学を3月いっぱいで卒業しました。生涯学習制度を活用し、今後も先生方のお力を借りながら、農や食について活動を行なっていきたいと考えております。これからの取り組みとしまして、自社のオリジナルブレンドコーヒーである「さとやまコーヒー」の輸入〜焙煎を引き続き行います。サプライチェーン(コーヒー豆の生産から販売まで)を2社で完結させようと挑戦しております。コストの透明化、実際に生産現場へ足を運び、生産ストーリーを消費者に伝え、多様な切り口でコーヒーの味の違いを楽しめる飲み比べを提供していけたらと考えております。 上記に加え、「生産者さんへ適正な対価を支払うこと」、「コーヒー豆生産において森林農業を採用した、山を保全する栽培方法を推奨」、「売り上げの1%を耕作放棄地の再生利用や地域での農業や食に関する活動資金に使うこと」等、社会にも優しい事業を行なっていきます。まずは男鹿で地元の飲食店さんや、住民の方々の必要とする農作物を生産し、地域の一農業者として技術を身につけながら農に従事していきます。