本学学生がフードロス削減に取り組んでいます

 生物資源科学部生物生産科学科3年の伊東 幸親さんは、10月2日(土)、ブラウブリッツ秋田のホームゲーム(inソユースタジアム、VS愛媛FC)のイベントにおいて、傷が付いていたり、サイズや形に難があったりして、食べることができるのに廃棄される“規格外の果物”を格安で販売し果物の魅力を伝えました。

 販売した果物は、伊東さんが横手市の農家さんから譲り受けた規格外の洋梨やリンゴで、1個100円で販売しました。また、この日は、伊東さんの熱い想いに賛同した、応用生物科学科2年の種市 憲伸さんも一緒に活動しました。

 また今回は、規格外果物の販売と同時に、ひとり親世帯の支援の一環として、NPO秋田たすけあいネットあゆむ、JT・日本たばこ産業が主催する「Rethink PROJECT」と連携し、サッカー観戦にきた子どもたちに、果物詰め合わせセットをプレゼントする活動も併せて行いました。
 
 果物の名産地として有名な長野県出身、子どもの頃から果物をよく食べて育った伊東さんは、大学1年生から積極的に果樹の生産現場などで農業体験に参加する中で、規格外果物の存在を知りました。「味には全く問題ないのに捨てられてしまう果物を何とかしたい‼」との想いを抱いていたところ、今年の夏、農家さんから規格外のモモを譲り受け、秋田市のアルバイト先で配ったところ、大変喜ばれ、捨てられてしまう果物がある一方で、価格が高くて購入できない人がいることを知りました。

 その後、生物生産科学科の櫻井 健二准教授に相談、櫻井先生のアドバイスとサポートにより今回の活動に繋がりました。今後は、県内の子ども食堂に果物を届けることも予定しており、資金や方法など活動を継続していくための仕組みづくりを現在模索しております。

★伊東 幸親さんのコメント
 品種ごとの味の違いが顕著なのが果物の面白さです。子どもたちに果物の魅力を伝え、もっと身近に感じてもらいたいです。木を植えてから実がなるまでには長い時間が必要です。今の自分の活動が、ゆくゆくは大人になる子どもたちが、果物に興味を持つきっかけになり、農業に関わることにつながったら嬉しいです。
 

伊東さん(右)の取り組みに賛同した種市さん(左)と

味には全く問題ないのに捨てられてしまう果物