日本音響学会の若手研究者優秀論文賞を受賞
日本音響学会東北支部の
若手研究者優秀論文賞を受賞
―電子情報システム学専攻―
このたび、電子情報システム学専攻1年・及川祐亮さんが、平成23年度日本音響学会東北支部の若手研究者優秀論文賞を受賞しました。
この賞は日本音響学会東北支部において平成22年度より設けられたもの。音響学の発展に貢献しうる優秀な一般講演をした、若手研究者の発表論文が表彰されます。
受賞には、論文の筆頭著者であることと、対象となっている研究集会で実際に登壇した者であることが要件となっています。
及川さんが昨年8月に電気関係学会東北支部連合大会(宮城県多賀城市)で発表した論文は、研究対象としているシステムにおいて、問題の原因を調べ多くの工夫によって解決したことや、今後の実用化に大きく寄与する内容であることが高く評価されました。
【タイトル】
GPGPUに基づく聴覚ディスプレイシステムにおける畳み込みの並列化の実装と性能評価
【著者】
及川祐亮、渡邉貫治、高根昭一、佐藤宗純、安倍幸治
若手優秀論文賞を受賞した及川さん |
【及川さんのコメント】
タイトルにある聴覚ディスプレイシステムとは、ある音に距離や方向の情報を計算によって付加することで、仮想的に奥行き感や方向感のある音を作り出すものです。私たちの研究では、本来はグラフィックス用のチップであるGPUを用いてそれらの計算の高速化を目指しています。今回の発表ではGPUを用いた聴覚ディスプレイの基礎的な実装を行い、その有効性をアピールいたしました。それらの内容が評価されこのような賞をいただけましたことを、大変嬉しく思っております。
このような賞をいただけたのも、研究室の先生方によるご指導があっての賜物と考えております。今後も表彰の名誉に恥じないよう、なおいっそう研究に励みたいと思いますので、どうぞこれからも厳しくご指導くださるようお願いいたします。