第62回秋田県発明展で学生2名が金賞を受賞
第62回秋田県発明展で学生2名が金賞を受賞
―機械知能システム学科―
第62回秋田県発明展が11月9日、10日の両日にわたって秋田市で開催され、全県から全110点の作品が集まりました。このうち、機械知能システム学科教員(下井信浩教授、佐藤和人准教授、間所洋和助教)の指導のもと同学科4年・藤澤諒さんと角田憲太郎さんの製作した作品が、それぞれ金賞を受賞しました。
また、秋田県発明展に先立って10月26、27日に由利本荘市で行われた「第61回本荘由利発明工夫展」では、藤澤さんの作品が金賞、角田さんの作品が銀賞を受賞しました。
【第62回秋田県発明展 秋田県知事賞(金賞)】
※第61回本荘由利発明工夫展
(公財)本荘由利産業科学技術振興財団理事長賞(金賞)
■作品名 「キャスタセンサ」
■受賞者 藤澤諒、下井信浩、間所洋和、佐藤和人
■特徴
・ピエゾフィルムで荷重の変化を検知し、被介護者が離床を試みているかどうかを判別します。
・ピエゾフィルムを用いているため、電源が必要ありません。
・体重等の事前設定が不要。位置ズレの心配もありません。
■工夫したところ
・被介護者のQuality of Lifeを重視し、ベッドの目立たない足まわりに設置して使用できるようにしました。
・既存の製品よりも低いコストで製作するために、比較的安価で機械的強度に優れる塩化ビニルを使用しました。
■藤澤さんのコメント
この度は名誉ある賞をいただき、大変うれしく思います。本センサを設計・試作するにあたり、ご指導してくださった先生方にお礼申し上げます。
我が国の高齢者人口は24.1%(H24年)になります。本センサは既存の製品と比較し、コストを1/30以下に抑えることができ、性能も申し分ありません。今後も実用化に向け、研究を進めます。
【第62回秋田県発明展 日本弁理士会会長奨励賞(金賞)】
※第61回本荘由利発明工夫展 秋田県発明協会長優良賞(銀賞)
■作品名 「離床検知ピローセンサ」
■受賞者 角田憲太郎、間所洋和、佐藤和人、下井信浩
■特徴
・枕の中に内蔵することで頭部の動きに伴う加速度を3次元で検出することができます。
・センサボード上に加速度センサモジュールを搭載しています。
・専用ケース内に格納することで、後付センサとして簡単に設置できます。
■工夫したところ
・実装ボード上に搭載した無線通信用チップによりデータを送信することができます。
・ボードとバッテリを動かないように内蔵する専用ケースを設計しました。
■角田さんのコメント
このたびは、大変名誉な賞をいただきうれしく思います。
高齢化が進む日本において、これからますます人手を必要としないシステムの重要性が増していくと考えられます。今後も高齢者の方々の更なる快適な生活を目指し、努力していきたいと思います。
最後になりますが、ご指導くださいました先生方に感謝を申し上げます。
受賞した藤澤さん(左)と角田さん(右) | 盾と受賞作品 |