本学教員が平成25年度秋田わか杉科学技術奨励賞を受賞しました

本学教員が平成25年度秋田わか杉科学技術奨励賞を受賞しました

 

 

 秋田わか杉科学技術奨励賞は、秋田県の若手研究者の研究開発意欲を高め、優れた研究者が持続的に輩出される環境を整備し、新産業・新技術の創出につなげることを目的として、平成19年度に秋田県によって創設されたものです。

 

 受賞研究は「イネにおけるカドミウム蓄積機構の分子遺伝学的解明とファイトレメディエーションへの応用」で、本学・生物生産科学科・佐藤助教(植物遺伝・育種研究グループ)はカドミウム高蓄積・移行イネ品種である、長香穀やカドミウム低移行性突然変異体を材料としてイネにおけるカドミウム蓄積機構において鍵となる遺伝子の存在と機能を明らかにしました。この研究の出発点となった長香穀は、秋田県農業試験場で発見されたものであり、研究成果は品種育成のための分子マーカーとして同試験場で利用され、ファイトレメディエーションに有用なイネ品種が作出されています。


 現在は畑地の土壌汚染問題解決のためカドミウム高蓄積・移行性ソルガム(イネ科植物)の作出とその機構解明にも取り組んでいます。


 本学では複数の研究グループでファイトレメディエーション技術の向上を目指した研究が行われています。受賞研究と異分野の研究成果を結びつけることによる、従来のものより効率が良く実用性の高い、世界的な規模で利用可能なファイトレメディエーション技術の開発が期待されます。

 

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 【受賞した佐藤先生】