第16回JIA東北建築学生賞に2作品が入選!

第16回JIA東北建築学生賞に2作品が入選
―建築環境システム学科― 

 

 

10月19日、「第16回JIA東北建築学生賞」の公開審査会が仙台市・せんだいメディアテークを会場に開催されました。この審査会で、建築環境システム学科3年の加藤雅人さん・平塚亮太郎さん・福田宏之さんの作品「伝」が奨励賞河北賞に、同じく建築環境システム学科3年の堰内宏香さんの作品「Ripple-音と暮らしのミュージアム-」が特別賞に選ばれました。

 

JIA東北建築学生賞は、東北地方の大学・高専・専門学校の建築学科、およびこれに類する学科に所属する学生の作品によって競われる大会です。審査対象は学校の課題で制作された未発表の建築設計作品で、各校からの出品数は3点までと制限されています。今年は、13校(10大学1高専2専門学校)14学科から34作品の応募があり、本学の2作品を含めた10作品が入選しました。

 

奨励賞河北賞を受賞した加藤さん・平塚さん・福田さんの作品「伝」は、「CAD設計Ⅰ」の課題「まちなか集合住宅」として制作したもので、夏休みも含め完成までに約4ヶ月を費やしました。由利本荘市の商店地域での世代間のつながりや、地域住民との関わり方を考えた作品で、審査員からは入母屋作りを崩したような特徴的な屋根や、各住宅を斜めにずらすことで生まれた空間を趣味のサンルームとして利用した点、また住宅と商店を共通の渡り廊下でつないだ点などが高く評価されました。

 

 

入選した作品と受賞者

入選した作品と受賞者(左から福田さん、加藤さん、平塚さん)

 

 

◆受賞者のコメント◆
今回の課題の制作は3人のチームで行うという特徴があり、私たちは特に3人での話し合いを定期的に行い、意見を共有することを重視しました。迷ったらコンセプトに立ち返り、アイディアを詰めていくことを繰り返す過程で、何度も先生方のご指導をいただき、同じ課題に取り組む同学年のチームと競うように課題を進めることができました。

JIA東北建築学生賞の会場のせんだいメディアテークでは、東北で建築を学ぶ学生がそれぞれ個性的な課題を持ち寄り、初対面の学生同士がお互いに意見交換し合っていて、意気揚々とした空気を感じました。第三次審査のプレゼンテーションでは、各自が作品に対して誠実に作品の持ち味、アイディアを会場に伝えていました。どの作品も視点が違っていて、それがプレゼンテーションでさらに明確に表れていました。そして今回、私たちは奨励賞河北賞をいただきました。
最後に、ご指導いただいた先生方、学科の同級生、模型製作を手伝ってくれた友人に感謝したいです。今後はこの経験を生かして、今以上に課題や設計競技に力を入れたいです。