大気環境学会で「ベストポスター賞」受賞!
大気環境学会で「ベストポスター賞」受賞
経営システム工学科3年 須藤菜那
平成24年9月12~14日神奈川大学横浜キャンパスで開催された第53回大気環境学会年会において「ベストポスター賞」を受賞しました。
大気環境学会は、1959年に創立され、日本の大気汚染の改善に関する多大な業績を挙げている学会です。また、国内の環境分野では、最も長い歴史を持つ学術団体の一つとして国内外から高く評価されています。今回は昨年に引き続き放射性物質の拡散に関連した発表や特別集会が開かれ、日本全体で考えていくべき重要な内容がいくつもありました。今回のベストポスター賞は、学会の審査員が厳正な審査を行い、学生会員35件のエントリーに対し、3件の受賞の中の一つに選ばれました。
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ポスターの前で記念撮影(筆者左) | 大勢の人が見に来てくれました |
ベストポスター賞の受賞タイトルは、「炭素安定同位体比を用いた粒子状物質の越境汚染の解明~日本海沿岸地域と関東地域との比較~(須藤菜那、川島洋人)」です。この研究内容は本学の自主研究制度で実施されたものです。今回のテーマは石炭に含まれる元素状炭素中の炭素安定同位体比を測定することにより石炭燃焼の発生源地域を推定して越境汚染の実態解明を目指しています。世界中の石炭95種類を集め、炭素安定同位体比を測定して世界地図のマップを作成しました。実験の際の装置の故障やトラブルはつきもので、夜中まで試行錯誤しながらトライしたり、石炭95種類を一つひとつ分析する道のりはとても大変でした。ポスター発表の時間には多くの研究者の方が見に来て下さり意見交換することができて、学部3年生の夏休みとは思えないくらい濃い時間でした。また、発表が終わってからもこの分野では有名な研究者の方(産総研の兼保さんら)が私と先生の所に来てくれて「あのマッピングは面白いよ!論文に早くしたらいいよ」と目を輝かせて言葉をかけてくださり、とても嬉しかったです。今回の受賞は日々の地道な研究の積み重ねがあったからこそだと思っています。私達のチームとしてもベストポスター賞は二回目の受賞となり、応援してくださっている方がだんだん増えてきていることを実感した瞬間でもありました。
学会中は研究者の方の研究に対する思いや考え方に触れる機会が多く、研究の面白さを改めて感じさせる学会となりました。最後に、研究ができる環境を与えてくれた菊地英治先生、日々熱く指導してくださる川島洋人先生と一緒に切磋琢磨しあえる中田洋行先輩、青柳舞先輩、石黒透君に感謝いたします。
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井川年会長より賞状の授与 | 昨年卒業した菊池先輩と撮影(筆者右) |