本学学生が日本水環境学会で年会学生ポスター賞(ライオン賞)最優秀賞を受賞しました
令和6年3月6日~8日に九州大学伊都キャンパスで開催された、第58回日本水環境学会年会において、生物資源科学部生物環境科学科/生態工学研究室4年の齊藤 真哉さん(八郎潟町出身)がポスター発表を行い、「年会学生ポスター発表特別賞(ライオン賞)最優秀賞」を受賞しました。本賞は、優秀なポスター発表について、投票により学部生、高専生、短大生から選出・表彰されるもので、齊藤さんは、研究の意義やプレゼンテーション技術が高く評価されました。最優秀賞の受賞は、本学の学部生及び大学院生を通じて初めての快挙となります!!
研究発表タイトル・発表者
「秋田県八郎湖由来Microcystis属分離株の遺伝子型とミクロシスチン産生特性」齊藤 真哉、岡野 邦宏、渡邊 美穂、宮田 直幸
研究概要
世界で藍藻類が異常増殖する「アオコ」による生態系の破壊や、ミクロシスチン(毒素)による悪影響が問題となっています。秋田県八郎湖では富栄養化が深刻化しており、Microcystis属を主とするアオコの発生が問題となっています。Microcystis属は一年を通して遺伝子型レベルで変動があります。そのため、Microcystis属の遺伝子型レベルでの季節変動は重要な研究課題といえます。本研究では、八郎湖におけるMicrocystis属の遺伝子型レベルでの季節変動の要因を明らかにするために、現地調査による季節変動の調査と八郎湖水からMicrocystis属を分離し、ミクロシスチン産生や遺伝子型を調査しました。受賞コメント
この度は「第58回日本水環境学会年会」において年会学生ポスター発表賞(ライオン賞)最優秀賞を授与いただき、大変嬉しく思っております。ポスター発表を通して、様々な方と議論し、とても有意義な時間にすることができました。また、このような研究ができているのも周りの方々の支えがあるからこそであり、厚く感謝申し上げます。大学院進学後も今回の受賞を励みに、アオコ問題解決に向けてより一層気合いを入れて研究していきます!!受賞した齊藤真哉さん
第58回日本水環境学会年会
学生自主研究(学部1年次)
1年生からアオコ問題に着目し、「八郎湖で秋に発生するアオコを調査する」という研究テーマで学生自主研究に取り組みました。アオコを形成するミクロキスティス属などのラン藻類は、本来、真夏の水温を好み夏季にアオコが確認されるが、八郎湖では9月末から11月にかけてもアオコが確認されています。そこで齊藤さんらは、秋季にもアオコが発生するのか、秋季のアオコの原因となっている藻類は何なのかなどについて研究に取り組みました。自主研究がアオコ研究の原点!!
地元、八郎潟町の出身 将来は八郎湖再生に貢献!!
八郎湖で秋季に発生したアオコ(2020年9月30日)
西部承水路のアオコの様子