本学大学院生が環境科学会で「優秀発表賞」を受賞しました

 本学大学院・システム科学技術研究科 共同サステナブル工学専攻 博士前期課程2年の新徳 将也さん[指導教員:金澤 伸浩 准教授[環境工学]が、9月7日(木)~ 8日(金)に神戸大学で開催された、公益社団法人 環境科学会が主催する「環境科学会 2023年会」で研究発表を行い、優秀発表賞(富士電機賞)を受賞しました。おめでとうございます!!

 環境科学会は、環境科学に関する諸問題を学際的かつ総合的に調査・研究し、環境科学の学術文化の発展に寄与するとともに、これらの成果の普及・啓発に努め世界の環境保全や創造に貢献することを目的とした学会で、同賞は、年会における研究成果発表の中から、優秀な発表を行った若手研究者および学生に贈られる賞です。
 

受賞した新徳 将也さん

鳥海山で湧水をサンプリング

☆発表タイトル

 『湧水は観光資源となるのか ~秋田県美郷町,由利本荘市石脇地区,山形県遊佐町の湧水を比較して~』
  新徳将也、金澤伸浩

☆研究要旨

 湧水は古くから人の暮らしと密接に関わり、地域の産業発展にも大きく貢献してきました。水道が普及した現代では人の湧水への関心は小さくなり湧水の保全が難しくなっている地域もあります。一方で、人と湧水の新たな関わり方として観光資源としての活用が期待されます。しかし、湧水を観光資源として客観的に評価する手法は確立されていません。本研究では、湧水が観光資源として維持可能な条件を明らかにすることを目的に秋田県と山形県の三つの地域を対象に調査し、評価指標の考案と評価を行いました。結果、湧水が観光資源として機能するには良好な水質の維持だけではなく周辺環境を含めた継続的な整備・保全、情報の発信が重要と考えられました。

☆受賞コメント

 この度は「環境科学会2023年会」にて、優秀発表賞(富士電機賞)をいただくことができ大変光栄に思います。このような名誉ある賞を頂けたのも、日頃からご指導をしてくださる金澤先生をはじめ、環境システム研究室の皆様のおかげに他なりません。今後は、本学会にて研究に対して多くの意見、助言をいただいたことを参考にして、より一層研究に精進していきたいと思います。