【プレスリリース】本学教員らの研究成果が国際学術誌「Drones」に掲載されました

 本学の部局提案型研究推進事業(令和2年~令和5年度)に採択された『近未来型水域環境モニタリング手法の開発・研究(代表:生物環境科学科大気・水圏環境学研究室 木口 倫 教授[専門:環境化学])」 において、本学と他大学教員および民間分析機関の複数メンバーで構成される共同研究チームが行った研究の成果が、MDPIオープンアクセスジャーナル「Drones」に掲載されました。

 本システムは特許出願済みです(特願 2022-186921 共同発明者:木口倫、永吉武志、間所洋和、末継 淳、井上誠)。

研究タイトル

「Development and Field Testing of a Wireless Data Relay System for Amphibious Drones」

研究概要

 水質データを無線で取得可能なシステムを搭載した水陸両用ドローンは、水環境モニタリングをより効率化できる可能性を秘めています。しかし、水上ではアンテナの高さが低いことや、水面からの反射によって無線データ送信の範囲が制限されることが大きな課題です。本研究ではこれらの課題を解決するために、水陸両用ドローンにXBeeTMのメッシュ型ネットワーク機能を実装し、無線による水質データ中継が可能なシステムの開発に成功しました。今後、無線通信データが到達可能な距離・湖岸の植生等の影響や、植生のバイパス中継に関する接続経路等について検討を進め、より実用的なシステムの改良を継続する予定です。

プレスリリース資料

【水陸両用ドローン】無線で水質データ中継が可能なシステム開発に成功~水環境モニタリングの効率化を目指して~