本学教員の記事が雑誌『数理科学』に掲載されました

 本学総合科学教育研究センターの教員、宮本雲平准教授(理論物理学)が執筆した記事が雑誌『数理科学』(サイエンス社)2023年5月号No.719に掲載されました。

『数理科学』は1963年から現在まで刊行されている歴史ある月刊誌で、数学やそれに関連する記事を高校生からプロの研究者まで幅広い読者層に届けています。2006年には、優れた啓蒙書に贈られる〈日本数学会出版賞〉を受賞しています。

 2023年5月号では「数理で読み解く物理学の世界〜いかに数学を学ぶか〜」という特集が組まれ、研究と教育に力を注ぐ物理学者達が、物理学の諸分野(力学・熱力学・電磁気・量子力学etc)における数学の役割を解説すると共に、若手に向けて数学との付き合い方を指南しています。

 宮本准教授は「力学と数学〜すべては運動方程式の積分〜」というテーマで、ニュートン力学は、高校数学(微分積分)を用いればスッキリと体系的に理解できることを解説しています。

 この内容は、宮本准教授が毎年3月に本学で開講している「高大接続塾ハイレベル数学講座:数学で解く物理の世界」と深く関連するものです。「物理公式は暗記するもの」と思い込んでいる高校生、「なぜ大学の物理は数学っぽいのか?」と疑問に思っている大学生に読んでもらいたい内容になっています。是非、書店・図書館で手に取って読んでみてください。