本学大学院生が日本材料学会第9回材料WEEK材料シンポジウムで「若手学生研究発表会」を受賞しました

 本学大学院・システム科学技術研究科 総合システム工学専攻 機械工学コース 博士前期課程1年の山口哲さん[指導教員:水野 衛 教授[材料強度学]が、10月10日(木)~ 11日(金)、京都テルサで開催された、日本材料学会第9回材料WEEK材料シンポジウム(ワークショップ、若手学生研究発表会) で研究発表を行い、優秀発表賞を受賞しました。おめでとうございます!!

 (公社)日本材料学会は、材料の諸性質を明らかにして材料の開発、並びに材料の合理的な使用に期することを目的とした学会で、同賞は、研究成果発表の中から、優秀な発表を行った若手研究者および学生に贈られる賞です。
 

 

受賞した山口哲さん

非破壊検査を実施する山口さん

☆発表タイトル

 『PEEK樹脂を用いたCFRTP積層板とGFRP平板の接着接合平板の非破壊検査』 

☆研究要旨

 エネルギー効率が良い再生可能エネルギーの風力発電。この発電方法に利用されるのは秋田県にも多く設置してある風車です。この風車の外装にはGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)が利用されています。FRP(繊維強化プラスチック)とは樹脂に繊維を組み込んで、プラスチックの軽さに繊維の強度を持ち合わせた複合材料です。そして、羽の内部にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)で作製した補強材を挿入することで強度を高くしています。しかし、GFRPとCFRPの接着面に異物や接着不良などの欠陥があると、破壊に繋がりやすくなります。そこで、物を壊さずに内部の欠陥や劣化状態を確認する検査技術「非破壊検査」に着目しました。本研究では、風車などの複合材構造物に対して適用可能な非破壊検査の開発を目的に、GFRPとCFRPの接着面の欠陥の検出を非破壊検査で検討しました。結果、現場での運用にはまだまだ検討の余地があり、様々な視点からの検討が重要だと考えられました。

☆受賞コメント

 この度は「第9回材料WEEK材料シンポジウム 若手学生研究発表会」にて、優秀発表賞をいただくことができ大変光栄に思います。このような名誉ある賞をいただけたのも、日頃からご指導、ご協力をしてくださる水野先生をはじめ、周りの支えてくださる皆様のおかげに他なりません。今後は、本学会にて研究に対して多くの意見、助言をいただいたこと、学んだことを糧に、より一層研究に精進していきたいと思います。