本学教員らの研究成果が国際学術誌「PLOS ONE」に掲載されました
この度、本学生物資源科学部生物環境科学科の小西 智一 准教授(基礎生命研究グループ、専門:データサイエンス)と秋田県立病院機構 秋田県立循環器・脳脊髄センターの研究グループが、動脈硬化の原因を発見し、その成果が国際学術誌「PLOS ONE」に掲載されました。小西准教授は、これまで動脈硬化の原因と考えられてきたLDL・悪玉コレステロールが実際には動脈硬化を引き起こす危険性は低い、さらには、LDL値を下げる効果のあるスタチンは、動脈硬化を避ける効果は期待できないとする研究結果を取りまとめました。
プレスリリース資料
動脈硬化の原因を発見(令和5年4月17日)掲載論文
著者: Tomokazu Konishi ,Yurie Hayashi,Risako Fujiwara,Shinpei Kawata,Tatsuya Ishikawa表題:Distinctive features of lipoprotein profiles in stroke patients
雑誌:PLOS ONE
掲載ページ: https://doi.org/10.1371/journal.pone.0283855
Published: April 5, 2023
小西准教授のコメント
現在、秋田県立大学では、動脈硬化のリスクをより正確の診断するために、HDL・善玉コレステロールなどの測定を簡便に行う方法を開発中です。これによって、危険な状態を見つけ出すことができます。ただし、リポタンパク質のプロファイルをどうしたら改善できるのかが分かっていません。これは喫緊の課題です。スタチンにかわる医薬を探す必要もあります。今後も秋田県立循環器・脳脊髄センターと協力・連携して研究を進めます。生物環境科学科 小西 智一 准教授
「動脈硬化の危険要因特定 県立大・小西准教授と県立循環器・脳脊髄センター」(R5.4.18秋田魁新聞電子版)