本学大学院生が第64回東北畜産学会大会で優秀発表賞を受賞!!

本学大学院生物資源科学研究科大学院生が

第64回東北畜産学会大会で「優秀発表賞」を受賞!

 

 

 平成26年9月11・12日にコラッセ福島(福島県)で開催された第64回東北畜産学会大会において、本学大学院生物資源科学研究科修士課程1年の菊地貴裕さん(動物分子工学研究室所属)が「優秀発表賞」を受賞しました。


 東北畜産学会は、畜産に関する学術の進歩を図り、併せて東北地域における畜産業と畜産技術の発展に寄与することを目的としています。第64回大会では、微生物を利用した乳牛の健康管理に関する研究報告、ウシ体外受精胚の作出技術に関する研究報告も行われました。


 本賞は、学生・社会人の区別無く、大学・国・県に所属する40歳以下の若手研究者が対象となり、研究の質・研究成果の重要性・発表内容のわかりやすさ・質疑応答の的確性について審査が行われます。本賞は今年で創設10年目となりますが、動物分子工学研究室からは10回目の受賞となります。


 受賞発表タイトルは、「piggyBacトランスポゾンシステムを利用したマウスiPS細胞樹立の試み(菊地貴裕、佐藤梓織、佐藤由貴、野中愛純、楠原夏生、熊谷友希、土内憲一郎先生 [東北大院農]、福田智一先生 [東北大院農]、小林正之)」です。


 従来、選抜された優良ウシから得た精子・卵子は遺伝資源として凍結保存され、必要に応じて再び融解し、繁殖に供されます。しかし、動物個体の寿命に依存するため量的に有限であり、いつかは必ずなくなってしまいます。動物分子工学研究室では、ウシiPS細胞から精子・卵子をつくり出し、無限の遺伝資源として恒久的に利活用する技術の開発を進めています。その一環として平成25年度より、動物分子工学研究室においてマウスiPS細胞を作出できるシステム作りを進めてきました。この度、東北大学 福田先生・土内先生のご指導と菊地貴裕さんの粘り強い努力・奮闘により、自作の人工遺伝子を使ってマウスiPS細胞をつくり出すことに成功しました。


 この研究成果により、動物分子工学研究室ではウシiPS細胞の作出に向けて、確かな一歩を踏み出すことができました。



動物分子工学研究室のホームページはこちら

 

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 研究室の諸先輩が獲得した

歴代の表彰状と菊地貴裕さん

 研究室メンバー(院生4名、学部生3名)で記念撮影