「エボルタチャレンジ2014」の設計・製作に協力しました!

 「エボルタチャレンジ2014」の設計・製作に協力しました!

 

  11月2日(日)に大館市の旧小坂鉄道にて行われた、「エボルタチャレンジ2014 廃線1日復活チャレンジ」。これは、乾電池99本を動力源とした電車を、廃線となった旧小坂鉄道8.5㎞のレールで走らせようという、パナソニック主催のイベントです。この取組に、本学機械知能システム学科の御室哲志教授と、同学科・専攻の学生5人が、車両の設計および車体の製作による協力を行いました。
 御室教授と学生たちは、7月から現地調査に臨み、その調査結果を踏まえて、転がり抵抗の推定と必要電力、電力量予測などを算出し、実験の計画提案を行いました。さらに10月からは、アルミフレームと特殊強化段ボールで作られた車体の組み立てや、試走等への参画も行い、実験が成功するよう準備を重ねていきました。

 

 

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車両製作の様子

当日朝の準備風景

 

 実験当日、大館市の天気は曇り。時折雨も降るなかで実験は行われました。車両だけで約400㎏、地元の小学校の子どもたちを乗せると約1トンもの重さになる電車は、スタート地点の雪沢温泉・大雪前を出発し、時速6㎞で走行します。途中の駅で停車をしながら、約2時間をかけて大館駅近くの御成町踏切手前のゴールに到着し、見事8.5㎞のコースを乾電池のみで完走しました。
 学生たちは前日から現地での準備にかかり、当日も朝早くから準備を行いました。実験が無事に行われるよう、そして訪れたたくさんの地域の皆様に喜んでもらえるよう、縁の下の力持ちとして、実験の成功を支えました。

 

 今回の取組には、機械の設計や製作に造形が深いことから、本学のアドバンスト自主研究「ソーラーカーの駆動特性の解析」グループの学生が参加しました。彼らは、ものづくりサークル「S.E.I.M」のメンバーでもあります。取組に参加した3年生の八木邦彦さんは、「7月はメンバーで分業し、私は計測を担当しました。大館・小坂鉄道レールバイクにお邪魔してレールバイクを牽引し、得られた走行抵抗から、完走に必要な乾電池の本数を見積りました。その後、10月には車両の組み立てと試運転に全員で参加しました。わずかではありますが、このプロジェクトに関われたことを光栄に思います。」と話しました。
 また、御室教授は「地元大学として車両製作に関わらないかと6月後半に打診され、ソーラーカーのアドバンスト自主研をやっていたメンバーを誘いました。大館には何度も通い、学生たちは、多様な社会人に交じって一定の貢献をし、重宝がられ、マスコミへ露出することにもなりました。ひと夏で成長したなと思います。」と話しました。今回の取組への参加が、学生にとっても素晴らしい「チャレンジ」となったようでした。

 

 

 パナソニック エボルタチャレンジ2014「廃線1日復活チャレンジ」の詳細は、下記バナー(外部サイト)よりご覧ください。

 

 

 

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オープニングセレモニーの様子

紅葉の中を走る電車 

 

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本学の参加メンバーで記念撮影 

本番後。車両に大学のロゴが貼られました!