ASEAN科学技術第17陣が来学しました

ASEAN科学技術第17陣が来学しました
-三カ国から総勢76名の建築系学生-

 

 

 6月19日(木)、現政権が進めているアジア大洋州諸国との青少年交流事業「JENESYS2.0」の一環で、カンボジア、ミャンマー、東ティモールの三カ国から総勢76名の建築系学生が「ASEAN科学技術第17陣」として本学本荘キャンパスを訪れました。

 

 当日は午前10時から、小間学長による歓迎挨拶、松本システム科学技術学部長による学部紹介、山田建築環境システム学科長による学科紹介のあと、学部内の諸設備を見学しました。また、昼にはカフェテリアで学長、副理事長、学部長をはじめ建築環境システム学科教員12名、全学科から学生28名を加え、合わせて120名以上が昼食会を兼ねた交流を行いました。その後、建築環境システム学科・苅谷哲朗教授による講義” Vernacular Architecture in the World and Japan”および山口邦雄准教授による講義” Historical Landscape Preservation in Akita, Japan”を行いました。最後には訪問団代表学生による感謝の挨拶があり、中庭にて記念写真を撮影し、午後4時半頃本学でのプログラムを終えました。

 

 訪問団は建築や都市計画を学んでいる学部生、大学院生からなることもあり、キャンパス内の見学や講義で熱心な質疑が交わされました。例えば都市の空洞化対策、文化財の耐震補強の質問など、日本における諸問題を十分に事前検討したことをうかがわせる質問もあり、極めて有意義なディスカッションが行われました。また学生間の交流ではお互いが英語で一生懸命話し合う姿が見られ、本学の学生にとってもASEAN諸国への関心を持つきっかけになると共に、かれらの意欲的、かつ真摯な態度から学ぶことも多かったと考えられます。

 

 

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 キャンパス内を見学

 カフェテリアでの交流会

 

 

 

【交流会に参加した学生から】

 

ASEAN科学技術第17陣の方々と交流して

建築環境システム学科4年 森元 一生

 

 6月19日、ASEAN科学技術第17陣の方々と昼食会を通じて交流する機会をいただきました。私は高校の頃から将来的に海外に活躍の場を広げていきたいと考えており、海外の方々と交流を深める機会があれば積極的に参加してきました。この春には無事就職活動も終わり、希望通り海外勤務がある会社に内定しました。勤務地にはインドネシアやベトナムなどの東南アジアの国々も多い反面、私がこれまで交流してきた人たちは中国やアメリカの人が大半だったため、もっと色々な国の人と交流を持ちたいと考えていました。そういった理由もあって今回交流のお話をいただいた時は、交流の輪を広げる機会だと期待する反面、初めて出会う文化圏の人たちとちゃんと話せるのか不安もありました。
 
 昼食会が始まり、私はなんとかコミュニケーションをとりたいと思い身振り手振り、つたない英語も交えて話しかけました。しかし彼らの反応は薄く、がっくりと肩を落としていると、留学生の一人がにっこりと笑ってノートに”筆談しましょう”と書いて渡してきました。言葉は伝わらなくとも何かを伝えようとする姿勢は伝わったようでした。それから徐々に緊張もほぐれだし、色々な話をして記念撮影をしました。彼らにもらったキーホルダーは研究室に飾ってあります。

 

 コミュニケーションは心の対話。言葉だけが気持ちを伝える手段ではありません。案外私たちが思っているよりもずっと、言葉の壁は低いものかもしれません。

 

 

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 熱心に講義を受講

 訪問団全員で記念撮影