本学教員が日本建築学会奨励賞を受賞

崎山助教が日本建築学会奨励賞を受賞

~本学教員が2年連続の受賞~

 

建築環境システム学科の崎山俊雄助教(建築計画学グループ)が、社団法人・日本建築学会の「2008年日本建築学会奨励賞」を受賞しました。

 

日本建築学会は120年の歴史を持ち、総会員数35,000名を越える大規模な学会です。今回、崎山助教が受賞した日本建築学会奨励賞は「新進の研究者(審査対象業績の発表時点で満40歳未満の者)による、近年中に発表された独創性・先駆性・萌芽性・将来性のある建築に関する優れた論文」に与えられるものです。本学では昨年度に長谷川兼一准教授(建築環境学グループ)が受賞しており、2年連続の受賞となります。

 

なお、授賞式は918日、日本建築学会大会(広島大学)において行われます。

 

【受賞対象論文】

明治初期における官舎制度の形成過程について 

-近代日本の官舎建築に関する歴史的研究-

 

受賞対象の論文は、我が国住宅の近代化過程を解明し、その歴史的意味について再考しようとする一連の生活空間文化史研究の一部を成すものです。

 

特に本論文は、これまで断片的な事例の移り変わりとして語られてきた我が国住宅の近代化過程について、官舎という住宅型に着目することで通時的な考察が可能になることを示し、また膨大な歴史記録を発掘、整理して、江戸時代の住宅が、近代社会システムの構築に伴って明治初期に制度的に再編されていく過程を解明したものであり、日本近代住宅の成立・展開を理解するうえで新たな展望を与える研究として高く評価されました。