本学教員による出前講座が開催されました

 11月10日(火)、 秋田県立能代工業高校において、本学木材高度加工研究所の足立 幸司 准教授による出前講座が開催されました。

 講座は、建設科建築コースの2年生を対象に、「木製品と環境との関係」および「木材の無限の可能性」の2本柱で講義を行いました。

 木は成長するとき二酸化炭素を取り込み、酸素を放出しますが、老木になるとその機能が低下し、死んで倒れると腐ったところから二酸化炭素を放出します。また、木を燃やしても二酸化炭素が放出されます。

 木造建築や木工製品は、二酸化炭素を空気中に放出することなく、木の中に固定したままにしてくれます。老木を切り木製品に変え、切ったところに新しい木を植えることで空気中の二酸化炭素量を減らすことができるのです。また、木は技術的に工夫することで、堅くすることも、曲げることも、燃えにくくすることさえ出来るようにもなります。

 若い皆さんが新しい技術を学んだり開発したりすることで、木の可能性はどんどん広がっていくでしょうという講義でした。

 能代工業高校は、新校舎工事の音で決して良い環境とは言えませんでしたが、皆さん気にもせず興味深く真剣に聞いてくれていました。
 


出前講義の様子 


木材高度加工研究所 足立 幸司 准教授


木の可能性は無限大!


能代工業高校は新校舎工事中です