大学院修了生が東北畜産学会賞(奨励賞)を受賞しました
大学院修了生が東北畜産学会賞(奨励賞)を受賞しました
本学大学院生物資源科学研究科博士前期課程修了(平成27年3月修了、動物分子工学研究室所属)の佐藤由貴さんは、9月6日、7日に岩手県盛岡市で開催された第66回東北畜産学会岩手大会の総会において「東北畜産学会賞(奨励賞第18号)」を受賞し、表彰されました。
東北畜産学会は、畜産に関する学術の進歩を図り、併せて東北地域における畜産業と畜産技術の発展に寄与することを目的としています。本賞は学生・社会人の区別無く、優れた研究業績を挙げた大学・国・県に所属するおおむね35才以下の若手研究者に授与されます。これまでに佐藤さんは、東北畜産学会報(2015年)、バイオテクノロジーの国際学術誌Analytical Biochemistry誌(2016年)に筆頭著者として原著論文2報を発表しました。これらの研究業績が高く評価され、この度の学会賞(奨励賞)の受賞につながりました。受賞研究課題は、「マウス初期胚から発見した新規転写因子EGAM1ホメオタンパク質群と細胞分化の関連に関する研究」です。なお、動物分子工学研究室からは6人目の東北畜産学会賞(奨励賞) 受賞者となります。また佐藤さんは、第106回日本繁殖生物学会東京大会(平成25年) においては優秀発表賞を受賞しています。
佐藤さんが所属していた動物分子工学研究室では、独自に哺乳動物の受精卵から新規転写因子EGAM1ホメオタンパク質群を発見しました。佐藤さんは数多くの実験を精力的、かつ非常に注意深く行い、EGAM1ホメオタンパク質群の働きの一端を明らかにすることに成功しました。佐藤さんは本学生物資源科学部・本学大学院で修得した専門知識と技術・経験を活かし、製品開発も手がける、伴侶動物関連の大手企業で活躍していらっしゃいます。
現在、動物分子工学研究室では佐藤さんの研究成果を発展させ、動物の妊娠率を高める研究にも着手するなど、医学領域や畜産領域への応用を見据えた研究を進めています。
【佐藤由貴さん。社員犬“ハルくん”と】 |
【立派な表彰状!研究室の後輩と (大学院生2名、学部生4名)】 |