自動車整備コンテストで2位を獲得
去る10月30日、仙台市のトヨタ自動車㈱東北サービス分室において、自動車技術会東北支部学生自動車研究会主催の自動車整備コンテストが開催されました。自動車技術会東北支部学生自動車研究会には、大学・高専10校が所属しており、自動車整備コンテストは自動車に対しての知識を深める場として今年で25回を数える大会となっています。今回は秋田県立大学、山形大学、東北学院大学、石巻専修大学から15チームが参加して行われました。本学からは、自動車系サークル「Enjoy Motor Sports」のメンバー2名が1組としてエントリーし、全チーム中2位という結果を獲得しました。これは、年々難易度が上がって、自動車技術を専門に学んでいない学生が上位の成績を収めることが難しくなっている中での好成績で、4年前に記録した優勝以来の快挙です。
自動車設備コンテストは、学科試験と、灯火装置回路の解析・液体判別・運転診断・寸法測定の4種類の実技試験の総合点で順位を競います。
学科試験は、自動車整備士3級の試験問題から出題され、トルクや歯車変速比やモーメントなどの計算が必要になってくるので、問題を暗記するだけでは対処できないようになっています。
灯火装置回路の解析は、一部故障しているヘッドライトとテールランプの模型を用いて、どこが故障していて、原因は何か、解決するにはどうしたらいいのかといった実践力と推理力が試されます。液体判別は、8種類の液体が並べられ、液体の種類を判別するもので、騙しやすいように白桃缶詰のシロップもあり、出場者を苦戦させていました。運転診断では、ドライビングシミュレータを用いて、自動車教習所の教官が安全運転できているかを確認していました。寸法測定は、与えられた測定物で指定された部分をノギスで測定し、大きさを決められた誤差の範囲内で答えるというものです。本学のチームはどの項目においても上位の成績を収めました。
今回出場した博士前期課程1年の庄司圭佑さんと都築良太さんは、日頃から自動車に対して興味や関心を持ちながらサークル活動を行っており、自分の車を整備しているときに生じた疑問点等を自ら調べることにより、自然に身に付いた知識や経験で今回の成績を獲得できたと考えています。来年以降も今回の成績を上回る成績を獲得するために、後輩たちもより一層努力しなければと感じています。
学科試験の様子 | 測定試験の様子 |
液体判別試験の様子 | 表彰式の様子 |