本学教員が令和4年度秋田わか杉科学技術奨励賞を受賞しました

 このたび、令和4年度秋田わか杉科学技術奨励賞の受賞者が決定され、本学システム科学技術学部建築環境システム学科の李 雪 助教(計画学講座/都市・建築計画学研究グループ)が受賞しました。

 本賞は、秋田県の若手研究者の研究開発意欲を高め、優れた研究者が持続的に輩出される環境を整備し、新産業・新技術の創出につなげることを目的に、平成19年度に秋田県によって創設されたものです。

研究テーマ

 「鳥海山山麓における農業近代化遺産としての混構造堆肥小屋に関する研究」

研究概要

 明治末期から昭和中期にかけて行われた「乾田馬耕」という農業改革によって、秋田県では腰壁が石積みで作られた堆肥小屋が一気に広がるなど、この堆肥小屋は日本農業近代化の重要な物的証拠です。本研究では堆肥小屋の現存状況と構法の特徴を実測調査で把握するとともに、建設技術と生産組織の実態解明を行うことによって近代化遺産としての価値を再評価し、地域資源として、まちづくり、地域づくりの重要な基礎資料とします。

李 雪 助教 受賞コメント

 この度、令和4年度秋田わか杉科学技術奨励賞をいただき、誠に光栄に存じます。見た目で地味な研究方法を用いて進められる、地域に根ざした研究テーマでの受賞は、より一層嬉しく存じます。今回の受賞を励みとし、より一層研究活動に邁進したいと思います。これからも宜しくお願い致します。
 

 


受賞した建築環境システム学科 李 雪 助教
佐竹 敬久 秋田県知事と記念撮影



(左)建築環境システム学科 山口 邦雄 教授

研究概要についてプレゼン

授賞式の様子

古き良き遺産を未来につなぐ建築学


腰壁が石積みで作られた堆肥小屋


茅葺き屋根の保存・再生に関する研究にも取り組む