本学教員らの研究成果が公表されました

 本学生物資源科学部アグリビジネス学科の北本 尚子 准教授[専門:植物育種学]らの共同研究チームの研究成果がメディアに公表(令和4年6月21日付け)されました。 

 北本准教授は岩手大学在職中に、花が咲くと売り物にならなくなる白菜に、花を咲かせにくい性質をもたせることで、環境負荷を減らし安定生産を実現する、新品種「いとさい1号」を育成・開発しました。

 白菜は春先の気温の低い時期に種をまき、そのまま育てると葉が花を作るように変化してしまい売り物にならないため、種まき後は加温や保温が必要で、燃料代や手間が増えることが課題となっていました。
  
 これに対し北本准教授らは、開花が遅い品種を分析し、低温でも開花を抑制する働きが低下しない遺伝子を発見、交配を重ねて、低温の時期に花を咲かせにくい性質の新しい品種を作り出すことに成功しました。

☆北本准教授のコメント
 いとさい1号は、脱炭素をかなえつつハクサイの周年安定生産に寄与する品種です。少しでも多くの農家さんに興味を持っていただき、販売・普及につながれば良いなと思います。