本学大学院生がDTXIV International Conference of Arid Land Studiesで発表賞を受賞しました

 9月7日~10日にオンライン形式で開催された、DTXIV International Conference of Arid Land Studies, September 7th-10th, 2021, Tokyo(乾燥地に関するDTXIV国際会議)において、大学院・生物資源科学研究科(博士前期課程1年)の宮井 隆大さん(自然生態管理学研究室)が発表賞を受賞しました。宮井さんは、指導教員の石川 祐一 准教授の指導の下、熱意を持ち直向きにコツコツと研究に取り組んだ結果、本賞の受賞に繋がりました。

<発表タイトル・発表者>
Basic Study on the Mechanism of 1,4-Dioxane Phytoremediation by Willows: A Comparison of Three Willow Species.
Takahiro Miyai, Osamu Kiguchi, Tadashi Takahashi, Naoyuki Miyata, Atsushi Hayakawa, Yuichi Ishikawa*

<研究概要>
ファイトレメディエーション (Phytoremediation)は、植物を用いて環境中の有害物質を除去する技術です。除去には様々な植物の機能が関与しており、根から有害物質を取り込んだ後の蒸散、植物体内での代謝や蓄積、または植物根での固定や根圏微生物による分解などが挙げられます。1,4-ジオキサンは、発がん性の疑いがあるVOC (揮発性有機化合物)の一種で、高い親水性や難分解性などの要因から環境中における除去が困難な物質です。私は、エネルギー作物や緑化樹木として注目されている早生ヤナギを使った、1,4-ジオキサンのファイトレメディエーションについて研究しています。今回は、1,4-ジオキサンを含んだ水耕液で3品種のヤナギを栽培し、1,4-ジオキサンの除去効率が高い品種の選出と、除去に寄与する植物機能 (蒸散、代謝、蓄積)について寄与の割合を調査しました。

<受賞コメント>
 この度、発表賞をいただきましてありがとうございます。今回、受賞できたことは石川先生をはじめ自然生態管理学研究室の方々や、環境学科の先生方のご助力あってのものと思っています。初めての学会発表の場が国際学会ということもありプレッシャーを感じましたが、国内外の研究への知見を広げられて、非常に貴重な経験となりました。今回の受賞を糧に、これからも研究に励んでいこうと思います。