教員研究成果の記者発表会が開催されました

 令和元年8月27日(火)、システム科学技術学部経営システム工学科鈴木一哉准教授および共同研究を行った株式会社アナログデザイン、社会福祉法人中央会 ふるさと学び舎による、「介護送迎バスの位置情報連絡システムの開発」について記者発表会が開催されました。

 発表された研究は平成30年度課題解決型介護福祉機器開発事業の一環として行われたもので、送迎バスの運用に着目して介護施設スタッフの業務改善を図りました。現状送迎バスの運用では、送迎バス到着に係る連絡調整や、利用者の準備待ちなどの時間のロスなどが発生しています。鈴木准教授はこのような問題に対して、バスに無線の送信機を取り付け、到着時間の予測や現在位置のリアルタイム予測を行うシステムを開発しました。
 研究の中ではふるさと学び舎の実際の送迎バス運用にて試験を行ったとのことで、スタッフからは「互いの送迎バスの現在位置が確認でき、送迎助手同士の連絡の効率化につながった」「利用者の方が外で待っていることがなくなり、良かった」などの意見があったとのことでした。また、利用者の方からも「概ねちょうどよく通知が来た」「いつ頃来るかという不安が解消された」「家族不在の時も無事デイサービスに行ったことがわかってよかった」などの声もあり、全体的に好意的な意見だったとのことです。
 当日は鈴木准教授によるシステムの解説のほか、デモンストレーションとして車を走らせ、位置情報をリアルタイムで確認しました。

 なお、このシステムでは、無線局免許がなくても使用できる周波数帯(920MHz帯)を使用しており、現在他にある同様のシステムとは違い、専用業者を挟まず誰でも利用できるものです。今後誤動作・受信領域等の問題点と併せ、ユーザーインターフェースの面や情報の登録方法など、一般利用に向けて改善を進めていくとのことで、実現が期待されます。
 


説明の様子(左端・鈴木准教授)


位置情報送信機・受信機



 今回の記者発表会を受け、多数のメディアにて紹介していただきました!

■紹介していただいたメディア一覧(あいうえお順)
※リンクのあるものは各メディアのページ(外部リンク)が開きます。
 AAB秋田朝日放送 トレタテ!
 ABS秋田放送 ニュースevery
 AKT秋田テレビ
 NHK
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