本学学生が日本水環境学会で年会学生ポスター賞(ライオン賞)を受賞しました
令和7年3月17日~19日に北海道大学で開催された、第59回日本水環境学会年会において、生物資源科学部生物環境科学科/生態工学研究室4年(当時)の髙山 知大さん[指導教員:渡邊 美穂助教]がポスター発表を行い、「学会年会学生ポスター発表賞(ライオン賞)」を受賞しました。本賞は、優秀なポスター発表について、投票により学部生、高専生、短大生から選出・表彰されるもので、髙山さんは、研究の意義やプレゼンテーション技術が高く評価されました。研究発表タイトル・発表者
「原油添加微生物燃料電池で機能する鉄(III)還元細菌の発電性能」髙山知大・渡邊 美穂・岡野 邦宏・高階史章・宮田直幸・加来伸夫
研究概要
本研究は、豊川油田(秋田県潟上市)から獲得した新規鉄(III)還元細菌株の発電微生物資源としての機能を検討することを目的としました。豊川油田の油井に微生物燃料電池(MFC)を設置したところ電圧値の上昇を確認し、電極表面で当菌株に相当する細菌が優占していることを明らかにしました。また森林土壌などを用いて原油汚染環境を模擬的に再現した小規模MFCにおいても当菌株が発電に寄与したことが示されました。加えて電気培養法により酢酸存在下での電流生成が示されたことから、当鉄(III)還元細菌株は原油汚染環境での発電・物質分解に寄与しうることが示されました。受賞した 髙山 知大さん