【プレスリリース】アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ Ver.3.0を公開
本学木材高度加工研究所の栗本 康司 教授[専門:木材加工化学]らの共同研究チームは、令和 6 年 11 月 13 日、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター Web サイトに、「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」Ver.3.0 を公開しました。ポイント 〇産業技術総合研究所と国内大学等の技術を新たに加え、計 40 技術に拡充 〇各国とこれら技術を共有し、アジアモンスーン地域における持続的な食料システムの構築を推進 |
概要
令和 6 年 11 月 13 日、国際農研 Web サイトに「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」(以下、技術カタログ)Ver.3.0 を公開しました。技術カタログ Ver.3.0 では、これまでの農林水産業分野の国立研究開発法人に加え、産業技術総合研究所及び日本国内の大学(立命館大学、秋田県立大学木材高度加工研究所、名古屋大学、信州大学、東京農工大学、茨城大学、宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター)による 9 技術を新たに加え、計 40 技術に拡充しました。技術カタログは、農林水産省「みどりの食料システム戦略」をふまえた「グリーンアジアプロジェクト」の一環として、国際農研が中心となって作成しています。令和 5 年3 月の Ver.1.0 公表後、同年 9 月、国際農研、農研機構、森林総研、水産研究・教育機構が国内での研究や国際共同研究で得た成果の中から、温室効果ガス削減、化学肥料・農薬低減など、「みどりの食料システム戦略」で掲げる分野に貢献しうる計 31 技術を取りまとめ、技術カタログ Ver.2.0 として公開しました。この Ver.2.0 は、国連機関である国連食料システムコーディネーションハブ、国連食糧農業機関(FAO)、ASEAN 事務局を通じて世界各国に発信されています。また、Ver.3.0 の公開に併せて、技術カタログ Web データベースには、新たに共同研究参画機関の機関名及び国名を掲載したうえで、国名での検索も可能としました。技術カタログは、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当者、農林漁業者、民間セクターを含む多様な関係者に利用されることを想定しています。今回追加した新たな技術についても各国と共有し、技術の応用や実装を促していくことで、アジアモンスーン地域における持続的な食料システムの構築を推進していく予定です。 <関連情報> 技術カタログは、農林水産省「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」(令和 4 年度~)の交付を受けて、「グリーンアジア」プロジェクトの一環として実施しています。 |
プレスリリース資料
「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ Ver.3.0を公開―産業技術総合研究所と国内大学等の技術を新たに追加― (令和6年11月13日付け) 」
技術カタログ
栗本 康司 教授