本学大学院生が森林・林業技術交流発表会で奨励賞を受賞しました

 2月2日(火)~3日(水)に開催された「森林・林業技術交流発表会」において、大学院・生物資源科学研究科(博士前期課程1年)の鈴木虎太郎さん(生物環境科学科/森林科学研究室)が、森林保全部門で奨励賞を受賞しました。

 鈴木さんは、森林科学研究室の強固なチームワークと、指導教員の坂田 ゆず 助教の親身かつ丁寧な研究指導の下、ニホンジカの食害問題についてコツコツ研究を継続して取り組んだ結果、本賞の受賞に繋がりました。 

★研究発表タイトル
 『五葉山においてシカの不嗜好性植物は近隣植物の食害を防ぐのか?』
  鈴木 虎太郎 坂田 ゆず(生物資源科学部助教)

★研究概要
 現在、ニホンジカ(以下シカ)が爆発的に増加しており食害の増加が問題となっています。シカには好んで採食する嗜好性植物と採食を嫌う不嗜好性植物がありますが、不嗜好性植物の採食をシカが避けることにより、 近隣の植物も採食をま逃れることがあります。この現象を連合抵抗性といいます。私はシカに対する連合抵抗性が東北の特にシカ生息密度が高い五葉山において見られるのかを調べました。その結果、五葉山においても不嗜好性植物による連合抵抗性が見られることが明らかとなりました。さらに、同じ不嗜好性植物種でも 連合抵抗性が発揮されない種もある可能性が示唆されました。

★受賞コメント
 この度は素晴らしい賞をいただき誠にありがとうございます。大変嬉しく思います。 これも丁寧に研究を指導してくださる坂田先生をはじめとする森林科学研究室の方々のお力添えがあったからこそです。 素晴らしい環境で研究に取り組めていることに改めて感謝いたします。私は楽しむことをモットーに日々研究に取り組んでおります。 残り1年の大学生活を全力で楽しみ、研究を今まで以上に面白いものにできるように頑張ります。
 

調査地である岩手県大船渡市に位置する「五葉山」
(鈴木さんは大船渡市の出身です!!)

野外で調査中の鈴木さん

炭やき活動にも積極的に参加