学生が中心に日本福祉工学会秋田大会を開催

 

 

システム科学技術研究科機械知能システム学専攻 博士前期課程2  

蓮田 裕子(知能メカノシステム・ロボット研究グループ所属)

 

1124日、本荘キャンパスで日本福祉工学会第11回総会・学術講演会が開催されました。前日の23日には秋田県立岩城少年自然の家にて学生フォーラムが、25日には由利本荘市内の齋彌酒造店・赤田の大仏・天鷺城を巡る研修視察会が行われました。

 

本学会には、工学・医療・教育など様々な分野の方が参加しています。そのため「福祉」に対してあらゆる角度からアプローチされた研究が集まり、バラエティに富んだ大変ユニークな学会となっています。また、研究者と医療福祉の現場で働く方との交流の場でもあります。

 

今回の秋田大会では、学生が中心となって学会を運営しました。なかでも、23日の「学生フォーラム」は本学会初の試みでした。学生向けの宿泊施設として用意した岩城少年自然の家を会場に選び、全国から集まった30名余りの学生に参加していただきました。

 

初めに、グループディスカッションで「学生と地域を結ぶ福祉活動-学生の視点から-」をテーマに議論を行いました。所属大学が入り交じったグループで初めは緊張ぎみだった雰囲気も、すぐに活発な議論となり、1時間後にはグループごとに意見を発表することができました。参加した学生も専攻が様々で、福祉に対する新しい考えやアプローチ方法をお互いに知ることができたと思っています。

 

グループディスカッションの後は、富士大学教授の高橋榮幸先生に「障害者に優しいまちづくり」について講演していただきました。障害者の国際マークや地域でのやさしいシンボルマーク作りの取り組みなど、普段意識せずに目にしているマークについて学ぶことができました。全ての人が快適に暮らせるための法律や取り組みは多くありますが、私たち一人ひとりが「みんなが幸せになるまちづくり」をしていくことの大切さを実感する講演でした。2時間という短い間でしたが、他大学の学生と交流を深められたことは、大変有意義な機会であったと思います。

 

24日の総会・学術講演会には県内外から関係者約140人が訪れ、25日の研修視察会には県外の方約40人が参加されるなど、賑わいのある大会となりました。学生スタッフも奮闘しながら、3日間のイベントを無事終了することができました。大会を振り返って、臨機応変に対応することの大切さなど、私たち自身多くを学ぶことができたと感じています。

 

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学生フォーラムでの活発なグループディスカッション

 

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富士大学高橋先生の講演「障害者に優しいまちづくり」