令和6年度秋田県立大学公開講座を開催しました

 令和6年10月27日と令和6年11月4日に秋田県立大学公開講座を開催し、県内外から計121名が参加しました。

 秋田県立大学公開講座は、例年、学術研究の成果を広く社会へ公開し、県民に高度な学習機会を提供するとともに、生涯学習の推進に資することを目的として開催しています。

 今回の講座は、昆虫食の試食体験や多目的音響実験室の見学、立体音響の体験デモ等を行い、座学だけではなく「体験」を重視した内容で実施しました。秋田キャンパス「松風祭」と本荘キャンパス「潮風祭」の開催に合わせて開催したこともあり、子どもから中高生、シニアの皆さんまで、幅広い世代の皆様に参加いただき大盛況でした。


チラシ表面


チラシ裏面

昆虫の利用法あれこれ:昆虫は食べても良いの?

 令和6年10月27日、秋田キャンパスで行われ、生物資源科学部 生物生産科学科 阿部 誠 准教授が講師を務めました。昆虫食に関する簡単な注意事項を確認した後、昆虫食の試食体験を行いました。実際に試食した方々からは「タランチュラの毛が厄介だ」や「タガメサイダーはリンゴサイダーみたいだ」など様々な感想が挙げられました。

試食体験を終えた後、講義が行われました。この講義では、昆虫食の利活用について取り上げられました。具体的な例として、山形大学で実施された昆虫を活用した資源化循環プロジェクトや、秋田県立大学の自主研究による蚕の糞を利用したお茶の研究などが紹介されました。加えて、昆虫食に関する情報をインターネットで探す際の注意点についても触れられました。講義の最中や終了後には、参加者から多くの質疑応答があり、参加者の昆虫食に対する関心の高さが伺えました。また、本講座を通じて、参加者の皆さんが昆虫食に対する正しい知識を身につけたように感じられました。


兄弟そろって試食中


カブトムシを見つめる参加者


松風祭のイベント出演の合間に参加


講座終了後も阿部先生に質問

聞こえの不思議 ~音の物理と聴覚の関係~

 令和6年11月4日、本荘キャンパスで行われ、システム科学技術学部 情報工学科 渡邉 貫治 准教授が講師を務めました。講座では、音には感覚的な側面と物理的な側面があることを説明した後、連続聴効果や他の感覚との相互作用について、簡単なデモを交えながら紹介しました。また、渡邉先生の専門である音響VRの紹介と現状の紹介があり、参加者はデモや講義を通して、音響技術の奥深さを実感しているようでした。

 講座の後には、多目的音響実験室の見学と立体音響体験デモが行われました。多目的音響実験室の見学では、入室した瞬間に音がまったく響かないことに驚き、参加者の皆さんは手を叩いたり、声を出したりして、実験室の不思議さを楽しんでいました。立体音響体験デモでは、学生スタッフのサポートのもと、八重奏や天ぷらの音源を使用して立体音響を体験しました。デモ中は、参加者は臨場感をより感じるために、さまざまな位置に移動しながら音の変化を楽しんでいる様子が見受けられました。


講座の様子


多目的音響実験室の見学を実施しました!


立体音響の体験デモを実施しました!

多くの皆さんにご参加いただき、誠にありがとうございました。来年も皆さんが楽しめるような公開講座を企画していますので、ぜひご参加ください。