ジョブシャドウイング実施報告(株式会社たけや製パン)

 令和2年2月20日(木)、株式会社たけや製パン(秋田市川尻町字大川反233-60)において、生物資源科学部の学生を対象にジョブシャドウイングを実施しました。参加者は応用生物科学科の1年生2名、アグリビジネス学科の2年生2名の計4名です。同社には、平成29年度から本学のジョブシャドウイングを受け入れていただいており、3回目の実施となりました。
 昭和26年創業の株式会社たけや製パンは、本県の製パン業界をリードし、県内シェアは6割を誇ります。昭和43年にパン業界全国一位の山崎製パンと業務提携し、製パン事業を核に和・洋菓子事業、コンビニの店舗開発事業も展開しています。
 また、関連会社には弁当の製造販売・宅配事業を行う秋田米飯給食事業協同組合、調理パンなどを製造販売する株式会社リベールがあります。
 従業員は685名で、本学の卒業生は、関連会社も含め5名が在職しています。

【概要】
 今回は、会社概要の説明、製造工場見学、新商品の試食とアンケート、経営者講話等のプログラムで実施しました。
 製造工場見学では、入工着に着替えて工場に入り、食パン、菓子パン、和菓子、洋菓子の各部門で製造工程や手作業の様子などを観察し、厳しい衛生管理や品質管理についても学びました。
 新商品の試食では、現在開発中の新商品数種類を準備していただき、企画課長と学生が意見を交わしながら試食し、アンケート用紙に記載された味、見た目、価格などの項目について学生が回答した後、企画課長から商品開発などに関する学生の質問にわかりやすく丁寧に答えていただきました。
 経営者講話では、取締役管理部長から、消費者の食の志向や食品の安全の話のほか、「秋田の大学で学んだことを縁に秋田で就職してもらいたい」との話もありました。

【学生の声】
◎ジョブシャドウイングの感想は?
・工場内を見学して、工場=機械という概念や工場内の仕事は単純作業でつまらないというイメージが変わった。一つ一つの工程や部署の責任の重みや連携により商品が完成するのを実際に見ることができてよかった。
・食の安全の大切さについてより詳しく理解することができた。普段何気なく手に取り、食べているパンを作り、届けるためにたくさんの手間や人の手が加わっていることを知り、もっと感謝をしながら食事をとりたいと思った。

◎職業選びや自分が働くことについて、感じたことは?
・自分は、これまで公務員志望で、あまり企業への就職を視野に入れていなかったが、製造や商品開発などの様子を見て知ることで、職業選択の幅を広げようと思った。
・工場見学をしていて、働くことというのは必ず責任がついてくるということをとても実感した。また、企業の方の話を聞いてコミュニケーション能力や積極性、学ぶ姿勢が大事であり、自分にはまだ足りていないと思った。

◎これからの学習や生活で身につけたいこと、生かしたいことは?
・3年生になるとプロジェクト活動も始まり、ディスカッションや企業訪問が増えてくる。自分の意見を発信する力やコミュニケーション能力を向上させることや、さまざまな物の見方をより幅広くすることを頑張りたい。
・より良い社内環境作りは、気持ちのいい挨拶やコミュニケーションが活発に行われていることが重要なのだと思った。自分も積極性を見習って今後の生活で周りが笑顔になるようなコミュニティ作りに励んでいこうと思った。

たけや製パンでのジョブシャドウイング
製造工場見学①

たけや製パンでのジョブシャドウイング
製造工場見学②

 

たけや製パンでのジョブシャドウイング
経営者講話①

たけや製パンでのジョブシャドウイング
経営者講話②

たけや製パンでのジョブシャドウイング
新商品の試食・アンケート①

たけや製パンでのジョブシャドウイング
新商品の試食・アンケート②