ジョブシャドウイングレポート(株式会社たけや製パン)
ジョブシャドウイングレポート(たけや製パン株式会社)
平成30年2月16日(金)、たけや製パン株式会社(秋田市川尻町字大川反233-60)において、ジョブシャドウイングを実施しました。参加者は生物資源科学部応用生物科学科の1年生2名、2年生1名、生物生産科学科の1年生1名、2年生2名の計6名です。同社でのジョブシャドウイングは初めての実施です。
昭和26年創業のたけや製パン株式会社は、本県の製パン業界をリードし、県内シェアは6割を誇ります。昭和43年にパン業界全国一位の山崎製パンと業務提携し、製パン事業を核に和・洋菓子事業、コンビニの店舗開発事業も展開しています。
また、関連会社には弁当の製造販売・宅配事業を行う秋田米飯給食事業協同組合、調理パンなどを製造販売する株式会社リベールがあります。
本学の卒業生は、関連会社も含め6名が在職しています。
今回は、会社概要の説明、製造工場見学、経営者講話、ランチミーティング、新商品の試食、意見交換等のプログラムで実施しました。
当日は、同社の管理部総務課に勤務する本学卒業生(二期生)にもメンターとして対応していただき、会社概要説明や工場見学の案内をしていただきました。
製造工場見学では、入工着に着替え、パンの成形・焼成の過程や和・洋菓子の製造工程や手作業の様子などを観察し、食品製造における衛生管理についても学びました。
経営者講話では、取締役管理部長から、消費者の食の志向と食品企業の主力商品の志向や安全な食品などについて、時折学生への質問もまじえながら話していただきました。
また、企画課長から、商品開発について説明を受けるとともに、同社の定番商品の一つ「アベックトースト」の試作品を試食し、学生がそれぞれ意見や感想を述べました。
◎ジョブシャドウイングの感想は?
・ホームページやニュース記事だけではわからないことを多く知ることができ、とても参考になった。工場内の作業分担や商品開発については、ジョブシャドウイングに参加したからこそ知ることができたと思う。
・食品を製造している企業が、消費者に商品を届けるために、安全面やニーズに配慮していることを知ることができた。食品に対する意識が変わった。
・自分が思っていた製パンの仕事のイメージとかなり異なっていた。実際に見て、聴きたいと思っていたことを十分聞くことができ、大変良い勉強になった。
◎職業選びや自分が働くことに向けて、感じたことは?
・ジョブシャドウイングに参加する前はあまり興味を持てない分野の職業だったが、食品衛生面を考慮した商品開発や食品検査には大変興味を持った。今まで興味を持てなかった分野の職業にも注目していきたいと思う。
・会社では、必ずしも自分の希望する部門につけるわけではないので、今のうちに様々な経験をしておくことが大切だと感じた。
・自分のやりたいことをするためには、技術や知識だけでなく、経験も大切になると思った。やりたい仕事に就くには、相当の努力や経験が必要だし、長い時間がかかるのだと思った。
◎これからの学習や生活で身につけたいこと、活かしたいことは?
・どんな会社でも国語、数学、英語が必要になることがわかった。働くためには、一般教養もきちんと身につけて、自分の将来のためになることを今のうちにしようと思う。
・工場内の仕事や総務等の仕事にかかわらず、英語は必須であるということが身にしみて分かったので、これからさらに勉強して、確実な力を付けていけるよう努力したい。
・コミュニケーション能力が非常に必要であるということに気づいたので、普段の生活の中でも伸ばしていけるよう意識していきたい。