バイオマス実験棟竣工式が行われました

バイオマス実験棟竣工式が行われました

 

 

1月26日に本荘キャンパスでバイオマス実験棟の竣工式と実証試験用粉砕機の公開が行われ、県や由利本荘市、関係企業など多くの方々にご出席いただきました。この実証機の完成を機に、バイオマス資源を活用したバイオリファイナリーの推進、県内における森林事業の活性化を目指します。

 

木質系バイオマスから硫酸などを使わずバイオエタノールを作る場合、木材チップを細かく粉砕することで生産効率が上がります。しかしこれまでは、木材を粉砕するために必要なエネルギー量が実際に作られるバイオエタノールの持つエネルギー量の2倍以上にもなるため、実用化に至りませんでした。本学では、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の業務委託を受け、2009年度より県産業技術総合研究センター、中央化工機商事株式会社(東京)とともに木質系バイオマスの微粉砕機開発を進め、粉砕時に必要なエネルギーを従来の5分の1に抑えられる試験機の完成に至りました。 また、この試験機で加工された木材粉末を、バイオエタノールの原料としてだけでなく、プラスチックをはじめとした石油由来品の代替材料として利用していくことも期待されます。今後は秋田県、由利本荘市、森林組合などと協力し、ビジネスモデルの構築とその展開も視野に入れて研究を継続していきます。

 

 

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 小林学長による挨拶

バイオマス実験棟 

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 粉砕機公開の様子

 粉砕機について説明する小林淳一 教授