【YouTube公開】「キャップストーンプロジェクト」キックオフフォーラムを開催!!

 令和6年4月25日(金)、由利本荘市文化交流館カダーレで、「キャップストーンプロジェクト」のキックオフフォーラムを開催し、由利本荘・にかほ地域の企業や金融機関、行政機関、関係団体、本学教職員など約80名が参加しました。
 
 「キャップストーンプロジェクト」は、本学が令和5年9月に策定した「秋田県立大学ビジョン2033」にもとづき、企業が現場で直面している課題や実社会における諸問題を学生が企業との連携により解決策を導き出す実践型演習科目で、本年度の後期授業(学部3年次必修科目)から、システム科学技術学部で先行スタートします。

 フォーラムでは、株式会社島津総合センター リサーチセンターの望月 崇孝 様をお迎えし、『産の立場から臨んだキャップストーンプロジェクト』と題してご講演いただきました。京都先端科学大学のキャップストーンプロジェクトに企業の立場で参画し、学生と一緒に課題解決に取り組んだ望月様は、「キャップストーンプログラムは、単なる研究活動ではない。地域課題に対し、学生の斬新な発想や大学の技術シーズに企業からのアドバイスを加え、実践の場で一緒に課題を解決し、新たな価値を創造していく点が醍醐味。企業のメリットとして、新しいアイデアが生まれ選択肢が広がるという点だけではなく、若手社員を育成する絶好の機会でもある。秋田県立大学は、幅広いテーマへ対応できる学部・学科を有しており、様々な課題に対応できるため大いに期待している。」というお言葉を頂戴しました。

 また、話題提供として、システム科学技術学部・機械工学科の鈴木 庸久 教授は、「本プログラムは、学生がものづくりの実践的な現場で学び、将来、世界を動かす人材を、ここ秋田で育て世界に輩出するプログラム。企業の未来の課題に学生と一緒に取り組んでいただき、学生の成長とともに、企業が新しい挑戦に取り組むきっかけにしてほしい。これを契機に様々な連携が生まれ地域が活性化していくことを期待する。」と述べました。

 さらに、キャップストーン制度委員長の嶋崎 真仁 教授(経営システム工学科)からは、本プログラムの概要と意義について説明があり、「学生の実践力や課題解決能力が育まれ学生の成長が期待できる一方、企業にとっても発想の転換や新たな課題発見に繋がるなど様々なメリットが期待できる。教育を通じた産公学連携により地域活性化に寄与すべく、企業と連携し本プロジェクトを進めていきたい。」と述べました。

 本フォーラムでは、参加者による意見交換や情報共有、活発な議論が交わされ、「キャップストーンプロジェクト」の成功へ向け一丸となり取り組んでいく決意をしました。
 

 


株式会社島津総合センター 望月崇孝様


機械工学科 鈴木 庸久 教授


キャップストーン制度委員長の嶋崎 真仁 教授

キャップストーンプログラムとは

 キャップストーンとは、「ピラミッドの頂上に載る石」の意で、本学の専門教育の総仕上げの一つに位置づけられています。3年生までに学修した知識や技能を統合・応用して、企業が現場で直面している課題や実社会における問題の解決策を提示するプロジェクトにグループで取り組む教育プログラムです。企業の方々と協働しながらプロジェクトを進めていくリアルな体験は、「究極のインターンシップ」と言えます。なお、本プロジェクトで取り組む課題は社会的課題、品質管理、新商品開発など幅広い課題が想定されます。